日々の記録

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垣根涼介さんの「信長の原理」を読み終えました。

著者には先に、「光秀の定理」という明智光秀を主人公とするお話がありますが、この作品では信長側から物語が始まります。

物語の中盤くらいまでは、信長自身の視点でお話が動いていきます。幼い頃から癇が強く、周囲から持て余されていた信長が、蟻の行動を観察していて全体の中で、やる気があるのが2割、どっちつかずが6割、やる気がないのが2割という法則に気づきます。それが、その後の信長の行動を決定する上で大きな役割を果たすことになります。

光秀の時の確率の話もそうでしたが、今回の信長の気づいた原理もビジネス書などで話題にされたものでしたので、新鮮味に欠けると思いました。しかし、一方で神も仏も信じないと公言する信長が、松永弾正と出会い利害とは無関係に尽くされたことが、その後の松永の裏切りへの対処に微妙な影響を与えることになるのは興味深かったです。

本能寺の変が描かれたところで物語は終わりますが、全編を通して見た時、共に悪逆非道の限りを尽くしていると世間では言われている信長と松永弾正が、互いに共感し合うところがあったというのが一番面白かったです。

後半は視点が信長から光秀に移り、彼が精神的に追い詰められて、信長に刃を向けざるをえなくなる事情が描かれます。
それはそれで面白くはありましたが、できればもっと信長視点で物語を進めて欲しかったですね。(^^;

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