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2018-08-17 (Fri) 00:05

キトラ・ボックス/池澤 夏樹

キトラ・ボックス池澤夏樹さんの「キトラ・ボックス」を読み終えました。この作品は、「アトミック・ボックス」の姉妹編的なお話でした。

物語の中心は、新疆ウイグル自治区から日本に留学している可敦(カトゥン)と、「アトミック・ボックス」で宮本美汐に協力した元恋人の考古学・藤波三次郎です。この2人が協力して、キトラ古墳の埋葬者にまつわる謎を追います。

しかし可敦は、何やら隠された使命を持っているようです。彼女の兄は、ウイグルの独立を目指すグループの中心人物らしいのです。その動きを封じるために、北京から諜報員が派遣されて可敦を狙います。

可敦の危機を知った藤波と、「アトミック・ボックス」で政府を相手に戦った美汐は、そんな可敦に協力して彼女の逃亡を手助けします。しかし、彼らの手をすり抜けるように、再び可敦に危機が迫ります。

危機を乗り越えながら、可敦と藤波は研究中の発掘品から、キトラ古墳の埋葬者を解き明かす鍵を得ます。そして最後に、可敦の隠された使命も明かされます。

また物語本編と平行して、藤波たちが調査している埋葬者の過去も描かれました。そのおかげで、読者は「キトラ・ボックス」の答えを早くから知ることが出来ます。

「アトミック・ボックス」とのつながりはありますが、単独でも楽しめる作品でした。でも内容的な満足度は、「アトミック・ボックス」の方が大きかったです。過去が直接描かれたことで、謎の答えが読者には早くからわかってしまったこと。また新疆ウイグル自治区の問題を取り上げながらも、問題への切り込みの鋭さが欠けている気がしました。

最終更新日 : 2018-08-17

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