
この本では、古今東西のさまざまな詩について、著者が岩波書店の「図書」という雑誌に発表した文章がまとめられていました。この本を読んだことで、さまざまな詩があることを知ることができました。
本を読むのは好きですが、その中でちょっと苦手だなあと思っていたのが詩集でした。時にハッとする言葉に出会うこともありましたが、なんだかよくわからない^^;という気持ちの方が大きかったからです。
この本を読んでも、やっぱりよくわからない気持ちは残りましたが、今までの自分だったら絶対に目にしなかったような詩を知ることが出来たのは収穫でした。そして、この本を読んだことで、わからないものはわからないままでいいのではないかとも思うようになりました。
この本で紹介されていた詩の中では、山之口貘さんの詩が何となく心に残りました。その中でも爆笑したのは、「博学と無学」という詩でした。それを引用すると・・・
あれを読んだか
これを読んだかと
さんざん無学にされてしまった挙句
ぼくはその人にいった
しかしヴァレリーさんでも
ぼくのなんぞ
読んでない筈だ
・・・もう笑うしかない感じです。(^^;
最終更新日 : 2018-07-30