
この本では、以下の6つのステップを重視していました。
1. ブロークンでもいいから、とにかく話すこと。
2. 正しい発音を、まず頭で理解すること。
3. 英文を前から解釈しながら読むこと。
4. 音読とセットで、ひたすら聴くこと。
5. 結論と根拠を明確にして、ロジカルに書くこと。
6. 必ずフルセンテンスで話すこと。
これを踏まえた上で、個人的には3つのことが参考になりました。
1つ目は、「伝えたいこと」を明確にすること。
英語以外の言語で話す時でもそうですが、何を伝えたいかを語り手が明確に知らなければ、それを簡潔で的確に相手に伝えることはできません。逆に聞き手となる場合は、相手が何を伝えたいと思っているのかを聞き取ることが大切です。
2つ目は、英語を聞き取れるようになるには、話せることが大切だということ。
英語には、日本語にはない発音や独特の言葉のつながり(リエゾン)があり、自分が同じように発音できることが理解の助けになります。以前は英語の文章が読めればいいと思っていましたが、最近英語のスピーチも理解したいと思うようになったので、発音の重要性を再認識できました。
3つ目は、結論とその根拠を簡潔に伝えることが重要だということ。
これも英語に限りませんが、最初に結論を示して、それに続く形でその根拠を説明していくと、話の内容がとても理解しやすいと思いました。本書の中では、ジョブズがスタンフォード大学の卒業式で行った有名なスピーチがたびたび引用されていますが、それはこの原則に従ったスピーチだったからだと納得できました。
結論→根拠→再び結論、これは日本語で文章を書く時にも有効な手法ですね。
最終更新日 : 2022-10-30