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2018-03-18 (Sun) 20:12

老人と海/アーネスト・ヘミングウェイ

老人と海 (光文社古典新訳文庫)ヘミングウェイのノーベル賞受賞作、「老人と海」を読み終えました。今回読んだのは、ジュンパ・ラヒリで作品で馴染みがある、小川高義さんの翻訳されたものでした。

120ページ程の、取っつきやすい作品です。ストーリーも、不良続きの老漁師が、ようやく大物カジキと巡り会い、3日間に渡る格闘を繰り広げたあげく、港に帰る途中で鮫に襲われ、せっかくのカジキは骨だけになってしまうという、とてもシンプルなものです。

しかし、ひとたび読み始めたら、老漁師サンチャゴと彼を慕う少年マノーリンとの関係、カジキと格闘しながら独り言をつぶやき続けるサンチャゴの圧倒的な存在感。時にはサンチャゴは釣り上げようとしているカジキに話しかけたりもしますが、その内容が狂気じみているような、それでいて深い哲学的な問題を語っているようにも思える不思議さ。

そして一緒に漁に出ていないのに、サンチャゴが何度も少年はいないのだと何度も思い出すのも、サンチャゴのマノーリンに対する愛情が感じられました。そして漁に出かける前後の、サンチャゴへのマノーリンの献身ぶりからは、彼がサンチャゴを英雄として尊敬していることが伝わってきます。

ヘミングウェイの作品を読むのはこれが初めてでしたが、老いながらも孤独に闘い続けるサンチャゴの姿には著者自身の姿が重なっているように思いました。どんな強風や荒波にも崩れない、厳然とした巨大岩のような人間が描かれた物語だと思いました。またこの作品では、直接言葉として書かれていないのに、多くのことが伝わってくることにも驚かされました。

最終更新日 : 2018-03-18

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