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2017-11-25 (Sat) 22:14

このはな綺譚 #8

今回は、前半と後半で別々のお話と思いきや!?、が楽しいお話でした。(^^)

柚は、海辺に漂着したらしい女の子と出会いました。目を覚ました女の子は、船が難破したとか、実は自分は人魚で仲間とはぐれてしまったなどと、次々と嘘をついては柚をからかいます。その女の子は、現実での生活に疲れていて、いつの間にか此花亭がある世界に入り込んでいたのでした。

女の子は現実の世界でも、柚に話したように嘘ばかり言っていました。その結果、彼女の周りには誰も近づかなくなってしまったのでした。女の子は悪意があって嘘をついているのではなく、子供の頃に話して友達がワクワクしてくれたように、自分の想像したことで誰かを楽しませたいと思っていただけなのでした。

そんな女の子の心を救ったのは、柚でした。柚は女の子は嘘をついたかもしれないけれど、誰かを傷つけたり盗んだりするようなことは言っていないことに気づいていたのです。そんな柚に、礼(あや)という女の子は自分の夢を語ります。礼は昔は、絵本作家になりたかったのです。しかし、それだけの力がないからと夢をあきらめていました。

しかし、礼はこの世界に来て柚と出会ったことで、もう一度自分の夢と向き合ってみようと思いました。そして礼が元の世界に戻ると、そこには心配そうに彼女をのぞき込んでいるクラスメートがいました。その子に、礼はいつもの調子で話をしました。すると、その子は礼の話を笑って楽しんでくれました。自分の理解者がいないと思い込んでいた礼ですが、身近にいる理解者に気づかなかっただけだったのです。

後半は、カイ君という男の子と此花亭に長期滞在しているおじさんのお話でした。カイ君は、両親に深く愛されて、将来を期待されて育ってきました。ところがある日、カイ君は両親が自分の本当の親ではないことを知ってしまいました。新しい環境にもなじめず、カイ君は此花亭へと再びやって来ました。

その頃、此花亭には長期滞在しているおじさんがいました。おじさんは、なんだかやさぐれた様子です。彼は自分が事故で重傷を負ったことを知っていました。もし生き返れば、おじさんは家族の大きな負担になってしまいます。彼はこのまま本当に死んでしまおうと思っていたのでした。

そんなおじさんとカイ君が出会い、それがお互いに良い影響を与えました。カイ君は、おじさんが苦労して事業を興して、家族を支えて力強く生きていたことを知りました。そして自分も、これから頑張ればおじさんのように、誰かの力になれることに気づいたのです。一方、おじさんはカイ君に言われて、自分には待っている家族がいることに気づきました。

こうして2人は、元の世界へと帰っていきました。そして最後に全ての糸がつながります。
前半に登場した女の子は、おじさんの妻が前の夫との間に生んだ娘でした。そして人間の子供かと思ったカイ君は、なんと盲導犬だったのです。そんなカイ君は、事故で視力を失ったおじさんを支えるために、おじさんの家へとやって来たのです!

というわけで、今回もほっこりしながら、最後に全てのピースがきれいにおさまって、見終わった後にいい気分になれるお話でした。(^^)

最終更新日 : 2022-10-30

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