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2017-08-31 (Thu) 00:26

失われた時を求めて(3)/マルセル・プルースト

失われた時を求めて(3)――花咲く乙女たちのかげにI (岩波文庫)2巻を読み終えてから、5年ほどが経過してしまいましたが^^;、ようやく「失われた時を求めて(3)――花咲く乙女たちのかげに I」を読み終えました。

2巻から時が経過して、主人公はパリで暮らしています。パリには、スワンとスワン夫人となったオデット、そしてその娘のジルベルトも暮らしています。"私"は、何とかジルベルトと親しくなり、スワン家に出入りできるようになりたいと思います。しかし、それはなかなかうまくいきません。

そんな物語と平行して、"私"が見たお芝居や文学、パリの社交界の様子などが描かれていきます。そして念願かなって、ついに"私"は、ジルベルトのおやつの時間に招かれることができました。"私"はジルベルトに惹かれながら、もう1つの興味の対象であったスワン家の様子を詳しく知ることになります。またスワン家を訪れたことによって、"私"は心酔していた作家のベルゴットとも知り合うことができました。

"私"とジルベルトの関係は、悪いものではありませんでした。ところが、ジルベルトの不機嫌に、"私"も不機嫌で応じてしまったことから、2人は仲違いしてしまうのでした。"私"は本心では、ジルベルトのことが好きでたまらないのに、あえて彼女から距離を置きます。

それが原因で、2人の関係はますます疎遠になってしまうのでした。しかし、ジルベルトの母であるオデットと"私"の関係は続いているという、ちょっと不思議な状態が生まれます。

そしてある日、"私"はジルベルトが別の男の子と連れだって歩いているのを目撃してしまうのでした。それが引き金になって、"私"の初恋はあっけなく終わりを迎えます。

基本的な物語としてはシンプルですが、"私"の心の動きや見たものからの連想が広がっていくのが凄いです。
とはいえ、それが物語の読みづらさにもつながっていて^^;、"私"の思考が連続しているため、あまり改行もなく、ほぼ区切れることなく物語が続いていきます。1冊を一気に読めればいいのですが、普通は読者はどこかで一区切り入れたくなります。しかし作品自体に区切りが設定されていないので、それがとても難しかったです。

結局、この5年の間に何度か手にとって読み始めたものの、途中で挫折するを繰り返していました。今回ようやく読み切ることができたのは、自分で内容的に区切りがついたと思ったら、そこでいったん読むのを停止することにしたからでした。

しかし、それだけの苦労をしても、読み終えることができてよかったと思いました。1800年代終わりのパリの社交界の描写も興味深かったですし、芸術に対する著者の博識さや考え方に驚かされました。

最終更新日 : 2017-08-31

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