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2017-08-29 (Tue) 00:09

覇者の戦塵 ダンピール海峡航空戦(下)/谷 甲州

覇者の戦塵1943 ダンピール海峡航空戦 下 (C★NOVELS)谷甲州さんの覇者の戦塵シリーズ第13作、「覇者の戦塵 ダンピール海峡航空戦(下)」を読み終えました。

転章では、久しぶりに日下部が登場しました。彼は独自に、戦争を終わらせるために道を探っています。しかし、それには現政権の首相である東條内閣を新たな内閣へと交代させる必要があります。和平への道を進むためには、想像以上の困難を克服しなければならないようです。

その頃、ブナに進出した陣内少佐は、ブナから近いオロ湾に米軍が上陸したらしいことを知りました。少数の部下と共に偵察に向かった陣内少佐は、そこで米豪軍が原住民を協力を得て、積極的な作戦を進めようとしていることを知りました。倒した敵の士官が持っていた写真から、ブナへの攻撃が予想以上に早く行われることを知ったのです。

それに対抗する兵力を確保するために、陣内少佐はラバウルへと飛びました。そこで海兵隊の戦力も合わせて、多数の戦力をブナへと送り届けようとします。しかし、予想に反して陣内少佐の計画は、なぜか順調に進みます。その理由は、なんと陣内少佐らの派遣しようとする輸送艦を囮にして、敵に逆襲しようとする作戦が進められていたからでした。

秋津中佐と会って、それを知った陣内少佐でしたが、現実的に兵力を前線に送り届けるには、この作戦を利用するしかありません。陣内少佐が腹をくくった間に、さらに戦況は変化しました。なんと陣内少佐の留守の間に、ブナの飛行場が海上の重巡から艦砲射撃を受けていたのです。これがきっかけとなり、作戦の内容が変更されました。

陣内少佐らが輸送艦で移送を開始するのは同じですが、当初とは違い大規模な艦隊が編成されて輸送艦の護衛にあたることになったのです。その一方で、ブナに進出している部隊との連携も図られて、ポートモレスビーから輸送艦を狙って出撃する攻撃機を邀撃する作戦も実行されることになりました。

この戦いは、予想外の日本軍の勝利となりました。ブナの航空部隊や輸送船団の護衛部隊が、敵の攻撃部隊に大きな打撃を与えたのです。とはいえ、日本軍も無傷とはいきません。積極的に泊地攻撃を仕掛けた日本艦隊が、別の敵艦隊に待ち伏せされて大きな被害を出したのです。

しかし、これまで一方的に押されていたニューギニア戦線の日本軍は、今回の作戦の成功で、これからの戦いの橋頭堡を築くことに成功しました。とはいえ、陸海軍間の連携のまずさや、個々の技倆に頼るのではなく総合力で戦う方法の確立など、これからの課題も数多くあります。そして最大の課題は、どうやって戦争を終結させるかです。
それが実現するまでには、まだ多くの時間を必要としそうですね。

最終更新日 : 2017-08-29

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