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2017-08-25 (Fri) 00:18

覇者の戦塵 ダンピール海峡航空戦(上)/谷 甲州

ダンピール海峡航空戦〈上〉―覇者の戦塵1943 (C・NOVELS)谷甲州さんの覇者の戦塵シリーズ第13作、「覇者の戦塵 ダンピール海峡航空戦(上)」を読み終えました。

東太平洋での戦いが進められている間に、陸軍を中心にポートモレスビー攻略を目指した戦いが強行されました。その結果、制空権を完全に米豪に奪われ、前線への補給も滞り、前線部隊は壊滅的な状況にありました。前線を視察した秋津中佐は、その悲惨な状況に驚きました。そして秋津中佐は、陣内少佐と共に機械化された設置部隊を前線に送り込み、壊滅的な状況にある現地の航空部隊の立て直しを計ります。

ところが、軍の上層部は中部ソロモン方面に、無謀ともいえる上陸作戦を決行しようとしていました。そのために、秋津中佐らは、計画に要となる輸送艦の手配に苦心することになるのでした。そんな無謀な計画を推進しているのは、例によって各務大佐でした。(^^;

それでも何とか、秋津中佐たちは輸送艦と護衛艦を確保して、計画を実行することができました。皮肉にも、軍の主力が中部ソロモン方面に向かったことで、秋津中佐の計画する方面への警戒が手薄になったのです。それでも何度か敵の襲撃を受けましたが、何とかそれを切り抜けてブナに機械化された重機部隊を送り届けることができたのでした。

一方、中部ソロモン方面に侵攻した部隊は、敵の強力な攻撃を受けて輸送部隊の大部分を失う被害を出していました。そのために、部隊は侵攻を断念せざるをえませんでした。しかし、計画を中止したことで、貴重な兵力を失うという最悪の事態だけは免れることができました。

ブナに進出した陣内少佐は、すぐさま飛行場の設置にかかります。それを察知した敵は、連日爆撃を繰り返しますが、それに反撃できる戦力がありません。巧みな偽装で、敵の目を攪乱することで被害を最小限にとどめていますが、いつまでもそれを続けることはできません。

そこへ、陸軍の飛燕部隊が派遣されることになりました。海軍航空隊と違い、陸軍航空隊は海上の航法に不安はありましたが、なんとか6機の飛燕を1機も失うことなく、前線へと送り込むことができました。これが戦局を動かす転換点になればいいのですが・・・。

というわけで、今回は悲惨な状況にある南方戦線の様子が語られました。現実の歴史では、物語以上に前線の状況は悲惨だったようです。補給を無視し、旧来の方法に捕らわれて新しい技術を導入することもせず、上層部の失策が断罪されることもなく。これでは前線の兵士たちは、本当に浮かばれないと思いました。

最終更新日 : 2017-08-25

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