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2017-07-25 (Tue) 00:02

覇者の戦塵 急進 真珠湾の蹉跌/谷 甲州

覇者の戦塵1942 急進 真珠湾の蹉跌 (C★NOVELS)谷甲州さんの覇者の戦塵シリーズ第9作、「急進 真珠湾の蹉跌」を読み終えました。

この巻では、ついに日米が開戦します。史実とは異なる状況の変化があるので、この世界での最初の日米の戦いも異なるものになりました。その一番大きな違いは、アメリカが日本の侵攻を事前に予期して、戦いへの備えを進めていたことです。

物語は、南シナ海で行動する日本軍の駆逐艦が、アメリカ国旗を掲げた哨戒艇を発見するところから始まります。すでに日本軍は、この方面に向けての作戦をスタートさせていたため、駆逐艦は米軍への通報を警戒して哨戒艇を撃沈しました。

そして舞台は、奇襲攻撃が行われた真珠湾へと移ります。真珠湾に侵攻した日本の機動部隊は、湾内に停泊中の艦隊に攻撃を仕掛けます。ところが、湾内にいたのは旧式の艦艇ばかりで、新型の戦艦や空母の姿は発見できません。2回に渡る攻撃で、日本軍はそれなりの戦果を上げましたが、その直後に今度は米軍の逆襲を受けることになったのでした。

すでに日本軍の艦艇や航空機には、電探が装備されていました。しかし、直接相手を攻撃するものではない電探を、上層部は軽く見ていたのです。また、新たに搭載された装備ということもあり、その操作に熟達した兵が決定的に不足していました。

ところが、戦いが進むにつれて、司令部は電探の有効性を認めざるを得なくなってきました。そして、電探を搭載した偵察機を早期に警戒に上がらせていたため、空母・加賀を中心とする艦隊は敵の反撃に備えることができたのでした。しかし、航空部隊の熟練度は低いものの、米軍は多くの潜水艦部隊を展開していました。結果的に、空母・加賀は飛行甲板に爆撃を受けて、戦線から離脱することになったのでした。

この世界では、真珠湾攻撃と平行して、日本軍はミッドウェイにも機動部隊を派遣していました。ところが、ミッドウェイに進出した日本の機動部隊は、アメリカ空母に搭載された艦載機の攻撃を受けて、日本軍の空母は壊滅的な打撃を受けていたのでした。

今回はそんな戦いの様子が、真珠湾攻撃部隊を指揮する瑞垣少佐、空母・加賀に乗り込んだ航空参謀の出島少佐、真珠湾内に突入して敵艦を攻撃する特別格納筒部隊の酒巻少尉、と複数の視点から描かれていました。異なる視点からさまざまな戦いが描かれるのは興味深かったですが、真珠湾を攻撃した瑞垣少佐が加賀に帰還したあたりは、瑞垣少佐の視点と出島少佐の視点が入り組んでいて、読んでいて混乱するところがありました。

最終更新日 : 2017-07-25

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