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2017-07-24 (Mon) 13:22

泣き虫 弱虫 諸葛孔明 第伍部/酒見 賢一

泣き虫弱虫諸葛孔明 第伍部酒見賢一さんの「泣き虫 弱虫 諸葛孔明」も、この5作目でついに完結です。

この巻では、孔明の南征と北伐が描かれます。南征では、有名な戦って捕らえた孟獲を7回打ち負かして7回逃がす作戦が描かれます。この戦いの主眼は、敵を討ち滅ぼすことではなく、孟獲を心から蜀に心服させることでした。そのために、孔明は配下の武将の反感を買いながらも、あえて何度も孟獲を逃がします。

南征は本史には記述が少ないらしく、三国志演義の方にならって語られています。そのせいか、このところはっちゃけぶりが減った孔明が、久々に変態ぶりを発揮します。(^^;

蜀と戦う南蛮勢力も、最初はワイルドなファッションの敵という感じでしたが、後の戦いになるほど人間離れしてきて、北斗の拳みたいな雰囲気が漂い始めます。それを孔明は、この日のために用意した妖しげな怪獣戦車(?)で迎え撃ちます。

そして孔明は南蛮を心服させて後方の憂いをなくし、北伐に専念できる体制を作り上げたのでした。そしてついに、孔明は有名な出師の表を書き、悲願の北伐に挑みます。

魏と蜀では、国力に大きな差があるため単独の成功は困難です。北伐を成功させるには、呉にも魏に侵攻してもらい、魏に二正面作戦をとらせる必要があります。しかし、呉は肝心なところで国内が安定していなかったり、孫権が戦下手だったりして、今ひとつ魏を攻めきれません。

また蜀にとって決定的に不足していたのが、人材と補給体制でした。特に人材面の差は大きなものがあり、孔明と話が合い有能だけれども実戦経験がない馬謖を街亭に派遣したことから、蜀は決定的なチャンスを潰して北伐から撤退せざるをえなくなってしまいました。

信賞必罰の厳格さを重視してきた孔明は、ただでさえ人材が足りないのに、馬謖を斬らせることになりました。その後も続く北伐の中、劉備をずっと支えてきた趙雲が亡くなり(涙)、まだ若い張苞と関興までもが亡くなりました。そしてついに、孔明自身の命数もつきようとしていました。

五丈原に侵攻した蜀に対して、魏は司馬懿が司令官となり、徹底して守りを固めることで蜀を追い込もうとします。その上、司馬懿は孔明の命数がつきかけていることを見切っていました。そして孔明が死んだとみるや、司馬懿は蜀の陣地へとなだれ込みます。ところが、そこに死んだはずの孔明の姿が・・・。

驚いた司馬懿は、必死でその場から逃げ出します。これまた有名な「死せる孔明、生ける仲達を走らす」ですね。
それ以外にも、孔明は自分が死んだら魏延が裏切ることも予見していました。最初に三国志を読んだ時は、裏切った魏延 の悪役ぶりばかりに目が行きましたが、孔明は魏延を作戦中に殺そうとしたり、魏延から恨まれるのも無理ないと思えるようなことをやってますね。(^^;

というわけで、ここに笑える三国志も完結しました。全体を振り返ってみると、やはり第一部と第二部の面白さが際立っていました。初めて読む三国志本としてはお勧めできませんが、小説でもマンガでもいいので三国志を読み通した後この作品を読むと、その面白さを堪能できると思います。

最終更新日 : 2017-08-09

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