日々の記録

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ガブリエルの過去と、ダークテリトリーの争いが描かれました。

ガブリエルはダークテリトリーの支配者・皇帝ベクタとなっていました。彼はダークテリトリーの軍勢をまとめ上げて、アンダーワールドへの侵攻を開始しようとしていました。

そしてガブリエルは、ふと昔のことを思い出しました。彼は子供の頃に、父から昆虫には魂がないと。だから昆虫は、頭を潰されても、体はまだ生きていると教えられました。それでは人間は!?と、幼いガブリエルは考えました。

彼にはアリシアという女の子の友達がいました。アリシアはどんな魂を持っているのか気になったガブリエルは、ついにアリシアを殺してそれを確かめました。アリシアを殺した時に、その魂のようなものをガブリエルは見ました。それを飲み込むと、彼はアリシアの持つ記憶を一時的に得たのです。それ以来、ガブリエルは死に取り憑かれているようです。

アンダーワールドへの侵攻には、反対する者もいました。暗黒騎士団の団長シャスターは、今ダークテリトリーが攻撃を仕掛ければ共倒れになり、ダークテリトリーをまとめ上げている秩序さえも崩壊すると考えていました。部下で愛人のリピアには、そんなシャスターの思いがよくわかりました。

そこでリピアは、皇帝の伽をするという口実でベクタを暗殺しようとしました。しかし、それはベクタに見抜かれ、リピアは逆に命を落としました。その時に抜け出した魂を食べたベクタは、かってアリシアの魂を得た時のような陶酔を感じました。

翌日、皇帝ベクタは軍勢に侵攻を命じます。その前に、彼を殺そうとしたリピアの首を、軍勢の前にさらしました。それを見たシャスターは激昂しました。しかし、側にいたアサシンが、彼に毒針を刺しました。それでもシャスターは、最後の力を奮い起こして、皇帝ベクタに襲いかかります。

ところが、恐れを知らず死を恐れない皇帝に、シャスターの攻撃は通じませんでした。暗黒騎士団長の死に、軍勢は動揺します。しかし皇帝ベクタは、変わらずアンダーワールドへの進撃を命じました。そしてキリトと共に飛竜で東門の様子を見に来たアリスは、ダークテリトリーの攻撃が始まろうとしていることを知るのでした。

というわけで、いよいよ2つの勢力の戦いが始まりそうです。でも、いまだにキリトは戦力になりそうにないですし^^;、アリスの運命が気になります。
夏休みに美姫たち3人が、金沢に旅行するお話でした。

夏休みになり、暑い日が続いています。綾は海に行きたいと言い出しました。しかし、京都から日帰りで海に行くのは、かなりたいへんなようです。そんな時、美姫が金沢に旅館を営んでいる叔母さんがいることを話しました。その旅館に3人は泊めてもらえることになり、そろって金沢に出かけました。

金沢をあちこち散策して、3人は旅館に到着しました。叔母さんは、美姫が友人を連れてやって来たことを喜んでくれました。豪華な食事や温泉を満喫した3人は、娯楽スペースに将棋の駒が置かれているのに気づきました。しかし、それは将棋の駒と違い、裏面に何も書かれていません。

それは、"ごいた"という遊びのための駒でした。将棋と違い、そのゲームは4人で遊びます。美姫、綾、翠に叔母さんも加わり、ゲームを楽しみました。その時に、美姫は昔この遊びをしたことがあると叔母さんから教えられました。しかし美姫には覚えがありません。

翌日は、いよいよ海で泳ぎます。・・・と思ったら、天気が悪くて海に行くことができません。がっかりした3人でしたが、親子連れで旅館に来ていた家族がやはりがっかりしていることを知りました。駄々をこねる男の子を、美姫たちはゲームに誘いました。

そして男の子と美姫たちの4人で、ごいたで遊ぶことになりました。ごいたは、2人が1組になって競うゲームでした。
親になった者が、最初に伏せた駒と表にした駒を出します。次の人は、表にした駒と同じ駒を出すことができれば、その人が新しい親になれます。そして手持ちの駒を、最初に全て出したチームの勝ちです。

王、角、飛、金、銀、馬、香、し、の8種類の駒のうち、王は特別な駒で、角、飛、金、銀、馬が出された時に、代わりに出すことができます。各駒には点数が決められていて、ゲームが終わった時に出した駒がチームの得点になります。何度かゲームを続けて、150点を先に取ったチームが勝ちになります。

最初は美姫と綾、翠と男の子がチームを組んで戦います。でもルールが複雑な上に、状況によって駒を出した方がいい時とダメな時が変わります。それに男の子は混乱してしまいます。そんな男の子を見ていて、美姫は昔のことを思い出しました。

今目の前にいる男の子と同じように、幼い頃にこの遊びをした美姫は、やはり駒を出す時とダメな時がわからなくて混乱したのです。そして、そんな美姫だからこそ、今の男の子気持ちがよくわかりました。そこで今度は、美姫と男の子がチームを組んで対戦することにしました。

すると今度は、美姫の気持ちが男の子に通じて、ゲームに勝つことができました。そしてゲームに熱中していた間に、すっかり雨はあがり、美姫たちはようやく海で泳ぐことができました。

最初、海に行くことになった時は、お約束の水着回&温泉回かあと思いましたが^^;、美姫の思い出とからめた、いいお話でしたね。(^^)
昨日亡くなられた(涙)、眉村卓さんの「EXPO'87」を読み終えました。

この作品は、1970年の大阪万博に先立つ1968年に書かれた作品です。1987年に再び、日本で万博が行われることになった世界が舞台です。物語は開催の4年前から始まり、万博が開催されるところで終わります。

万博に出品する企業の1つ、大阪レジャー産業は社長が急病で倒れて、専務の豪田が陣頭指揮を執ることになります。財閥系に属さない大阪レジャー産業にとって、万博で自社の技術力をアピールすることに大きな意味がありました。しかし、対抗企業の妨害もあり、それは順調には進んでいません。

そして大阪レジャー産業は、複数のプランニング会社からアイディアを募ります。その1つが、シン・プランニングでした。その代表の山科は、このチャンスを利用して業績が落ち込んでいる会社を建て直そうとしています。有能な専門家を集めた集団として業績をあげてきたシン・プランニングでしたが、今では有能な人材は大手企業に引き抜かれて、以前ほどの力はなくなっていたのです。

山科には作家の妻・紀美子がいますが、2人の関係は冷え切っています。紀美子はふとした成り行きから、女性の権利拡大を訴える家庭党と関わり、その活動に協力することになってしまいます。さらに万博反対派の対策のために設置された、万博監視員にも選ばれました。

万博反対を訴えるのは、組織や団体だけではありません。この時代には、タレントを越えたビッグ・タレントという存在がいて、彼らは豊富な資金と綿密な計算に基づいて、人々の嗜好を満たす存在として影響力を持っていました。
その1人・朝倉遼一は、ビッグ・タレントの中でも特に秀でた人物でした。朝倉もまた、万博反対を訴えます。

それぞれの勢力が、それぞれの思惑で動く中、財閥系の企業が密かに養成した産業将校と呼ばれる者たちが活動を開始しました。彼らは徹底した教育を受けて、幅広い専門知識と強靱な体力を持っています。最初は財閥の命じるままに活動を開始した産業将校でしたが、海外勢力との対立が激化する中で、産業将校同士の連携を強めて彼ら自身がコントロールする側へと代わっていきます。

そして、なんとか万博が開催された時、日本は産業将校が大きな力を持つ、効率や能力重視でさまざまな出来事がコントロールされた世界になっていたのでした。

物語は複数の視点から描かれていく、ディストピア小説といった雰囲気です。物語に登場するテクノロジーは、現在も実現されていない圧縮記憶や実感装置などが、当たり前の存在となっています。しかし、日本市場を牛耳ろうとする海外勢力との戦い、仕事に追われて家庭を省みる余裕さえない労働者など、時代に先駆けている描写もあって凄いなあと思いました。

こんな素晴らしい作品を生み出された眉村さんが亡くなられたのは、本当に残念で悲しいです。しかし眉村さんが残された作品を、私はこれからも読み続けます。