日々の記録

アニメと読書の感想をメインにしたブログです。 ☆ゆるゆるっと更新中です☆


眉村卓さんの「幻影の構成」を読み終えました。

いつともわからない未来、人類はイミジェックスと呼ばれる小型のイヤフォンから、あらゆる情報や娯楽、癒やしを得て暮らしていました。しかし第八都市に暮らすラグ・サートという青年だけは、イミジェックスに依存しきることなく、彼ら一般市民を統率する中央登録市民になるために努力を重ねています。

そしてラグは、なんとか中央登録市民になりました。しかしそこで彼は、中央登録市民さえも本部である中央市からの指示で動いているに過ぎないことを知りました。そしてラグは、上司であり第八都市の変革を目論むハクソンと共に、中央市へと赴きました。そこでラグは、中央市は複数の企業体からなる集合体であり、第八都市はその1つのカガ・コンツェルンに属するものでしかないことを知りました。

それと平行して、ラグの身辺には昆虫のような姿をした宇宙人が現れていました。不思議なことに、彼以外はそこにいるはずの宇宙人に気づかないのです。やがてラグは、それもイミジェックスの影響だと知りました。

そしてラグは、第八都市から逃亡することになりました。彼が逃げ延びたのは、中央市の周辺で暮らす自由民と呼ばれるグループの中でした。自由民とはいえ、都市と関わりなく存在しているのではなく、都市に寄生するようにして稼ぎを得て生活しています。

その中の革新的なグループと出会ったラグは、イミジェックスと宇宙人を排除するために活動を始めます。しかし、宇宙人は自分たちの目的のためにイミジェックスを利用していました。そのためラグたちの活動は、都市を守るパトロールだけでなく、宇宙人からも妨害されて成果を上げられません。

そこでラグは、自分たちもイミジェックスを利用して活動拠点を作り上げようと考えました。そのための場所として、ラグは第八都市を選びました。仲間と共に第八都市に乗り込んだラグは、都市のイミジェックスをコントロールして、自分たちの目的のために市民を利用します。

そんなラグたちは、やがて宇宙人との激しい戦いを始めました。しかし、ようやく宇宙人を追い払ったと思ったら、今度は中央市をはじめとする都市でイミジェックスが停止して、都市機能が失われてしまいました。ラグは、これまで自分たちがしてきたことは何だったのかと疑問を持つのでした。

この作品の最初には、私たちの日常の1コマを描いたかのような「はじめに」があります。そして物語の終わりには、「ふたたび」という同じような日常が描かれます。その間にある物語を読み終えた時、「はじめに」と「ふたたび」の持つ意味が見えてきて、驚かされました。

作品が書かれたのが、1970年代なので古さはありましたが、それを差し引いても面白かったです。眉村さんの他の作品にも見られるように、主人公は体制を外から破壊しようとするのではなく、内部にいながら変革しようとします。
わかりやすい文章で、物語が淡々と進みながらも、読み手を離さず、読み終えた後に深く考えさせられる作品なのは、さすがだと思いました。
「彼方のアストラ」も、今回で最終回です!

最後の惑星ガレムでの食料調達も順調に終わり、ついにカナタたちは故郷アストラへ向かいます。
その度の途中で、シャルスが惑星アストラの謎について話します。ワームホールを使ってアストラへと移民した人類でしたが、それには多くの困難を伴いました。一時は、人類が危機的な状況を迎えたこともあったのです。

そして、大きな決断が下されました。最初の移民者たちは、次の世代に事実とは異なる歴史を伝えることにしたのです。
そのため古の記憶は、新しい世代には受け継がれませんでした。唯一、それを受け継いだのが、ヴィクシア王制地区だったのです。

歴史のねつ造が行われた結果、人々は西暦を100年繰り下げた時を現在だと思うようになりました。実際の時間は、カナタたちが思っているより、100年先だったのです。カナタたちがポリーナを助けた時、コールドスリープから12年後だったのではなく、実際には112年が経過していたのです!

ようやく全ての答えを得たカナタたちは、惑星アストラに到着する前に作戦を立てました。普通に彼らが帰還すると、クローンを生み出した者たちが妨害工作をする恐れがあります。そこでアリエスのお母さんにだけメールで事情を伝えて、グレース警部に動いてもらうことにしました。こうしてクローン計画に関わった者たちは逮捕されました。

そのついでに、セイラを暗殺して現王から権力を奪おうとしたマルクも逮捕されました。こうしてようやく、カナタたちは懐かしい故郷に無事たどり着きました!

帰還した彼らは、多くの人々の関心を集めました。人々の一部は、これまで秘密を隠してきた政府に抗議しました。
一歩間違えば暴動にも発展しかねない危機でしたが、それを救ったのはカナタが書いた1冊の本でした。その本でカナタは、アストラ号の冒険の詳細を伝えました。そして人類には、困難に立ち向かい、前に進もうとする力が必要だと訴えました。

それが引き金になり、状況は大きく変わりました。また空位となっていたヴィクシア王制地区の王の地位をシャルスが継ぎ、王制地区の周囲の壁を取り払い、誰でもかっての遺産に触れられるようになったことも大きな転機でした。

そして7年が過ぎました。カナタは本の売り上げで得た収入を使い、博物館に飾られる予定だったアストラ号を買い取りました。それで新たな冒険の旅に出かけるのです。カナタと同行するのは、パイロットのザック、そして王の地位を捨てて約束通りカナタの右腕になったシャルスです!

そうそう。冒険に向かう一方で、カナタはアリエスと結婚していました。2人の子供はまだ生まれていませんが、女の子が生まれたら、アリエスはセイラの名前をつけたいと思っていました。

というわけで、最後はきれいにまとめて物語が締めくくられました。
最初は軽い冒険ものかと思ったら、中盤からどんでん返しの連続で、とっても楽しい作品でした!(^^)
キャロルとチューズデイが順調にアルバムを完成させる一方、アンジェラが精神的に追い詰められるお話でした。

アンジェラのステージママ・ダリアが、倒れて入院してしまいました。ダリアが腹立ちまぎれに言った言葉が、アンジェラは引っかかっています。自分なりに過去を調べたアンジェラですが、なぜか何も記録が残されていません。なぜアンジェラの過去が消されているのでしょうか。

一方、キャロルとチューズデイはアルバムの最後に収録する曲で悩んでいます。トビーはアルバムの最後の曲は、ただ単に最後にあるのではなく、最後にある意味が必要なのだと教えます。

曲作りに悩む中、キャロルは収監されたエゼキエル=アメルのところに面会に行きました。その間に、チューズデイはロディと一緒に、キャロルの誕生日プレゼント探しとクリスマスの準備をします。

面会に来たキャロルに、相変わらずアメルは冷たい態度を取ります。しかしキャロルが帰った後で、監獄の壁に猛然と歌詞を書き始めました。そうして作った曲を、アメルは監視人に録画させます。その曲には、アメルの気持ちがこもっていました。キャロルにとってアメルが孤児院の中でも特別だったように、アメルもキャロルを特別な存在だと思っていたのです!

そんなアメルの曲を聴いて、キャロルとチューズデイは最後の曲に挑みます。その曲の収録は、教会を借りて行われました。曲にパイプオルガンの音を入れたという2人の要望に応えて、なんとトビーがオルガン演奏を引き受けました。
そして2人の演奏した曲は、そこにいた大勢の人たちを感動させました。さらに、これまで2人の曲をけなしてばかりいたトビーも、この曲は認めてくれたのです!

そしてキャロルとチューズデイを喜ばせる、さらに驚くべきサプライズが待っていました。マーズ・グラミーでの共演相手として、ガスが2人の憧れの人・クリスタルとの共演を実現させたのです!

その頃、アンジェラはパートナーのタオが逮捕されたことで、さらに精神的に追い詰められていました。タオはすぐに保釈されたましたが、アンジェラが連絡を取ろうとしても返事がありません。アンジェラは薬に溺れて、さらに追い詰められていきます。

というわけで、キャロル&チューズデイが順調に曲作りを進める一方、アンジェラの不安定さが心配です。

それから、ヴァレリーの動静を探るために、息子のスペンサーがヴァレリーの元へと戻りました。スペンサーはカイルと協力して、ジェリーの犯罪の証拠をつかもうとしていたのです。
そして保釈されたタオは、AIを使ってシュバルツへの復讐を考えているようです。アンジェラから彼のところに、助けを求めるメッセージが届きましたが、タオはどうするのでしょうか!?
シャルスの秘密が明かされるお話でした。

ワームホールを使って、アストラ号に集められたメンバーを抹殺しようとした刺客は、シャルスでした。彼は自分はヴィクシア王制地区の王のクローンだと明かしました。

そしてシャルスは、なぜ刺客になったのかを語ります。生まれた時から、シャルスは自分が王のクローンだと知らされていました。それをシャルスは、当たり前のこととして受け入れていました。特別なにかしたいことはありませんでしたが、その頃から動植物には強い関心を持っていました。

シャルスが以前に語った過去は、彼の作り話でした。しかし、完全な嘘というわけでもありませんでした。セイラという女性は、確かに存在したのです。しかし彼女は庶民ではなく、王女だったのです!

王とは違い、セイラは自分のクローンを作ることを拒否してきました。しかし、いつの間にかDNAを採取されて、代理母に育てられているクローンがいたのです。それがアリエスのお母さんでした。王女は、そのクローンをアリエスのお母さんと共に王宮から逃がしました。その時、セイラは自分の名前をひっくり返したアリエスという名前を与えました。

セイラは、シャルスの行く末も案じていました。ところが、王に敵対する勢力によって、セイラは事故にみせかけて殺されてしまいました。娘を深く愛していた王は、それを深く悲しみました。側にいたシャルスは、本来なら責任を問われて殺されてもおかしくない立場でした。

しかし王のクローンであったために、死刑はまぬがれて牢獄に閉じ込められたまま日々を送ることになりました。そしてゲノム管理法が成立しました。違法行為であるクローンを処分する役目を、王はシャルスに与えました。その命令を実行しようとしたシャルスは、メンバーの中にアリエスがいることを知って驚きました。

これまでに何度かシャルスは、ワームホールを発生させましたが、それは中途半端に終わっていました。その理由は、そこにアリエスがいたからでした。娘を愛する王の遺伝子を持ち、セイラとの親密な時間を持ったシャルスは、アリエスだけは殺したくなかったのです。

全てを知ったカナタたちは、シャルスの運命の過酷さに涙しました。カナタはシャルスに、今の自分の本当の気持ちを打ち明けろと迫ります。しかしシャルスは、冷淡な表情を変えようとはしません。そんなシャルスを、カナタは殴りつけました。アストラ号のメンバーは家族、それは今のカナタたちにとって最も大切なことです。

それを知ったシャルスは、自分1人だけワームホールに飲み込まれて死のうとします。しかしカナタは、それを許しませんでした。半重力ブーツを使ってワームホールを飛び越えたカナタは、シャルスを救おうとします。そしてワームホールを押しとどめようとしたカナタの右腕は、ワームホールに引きちぎられてしまいました。

すぐにキトリーが応急処置をしますが、カナタのダメージは小さなものではありません。そしてカナタは、シャルスに失われた自分の右腕になれと命じました。カナタたちと同じく、本当はシャルスも無事に故郷に帰った後は、再び宇宙に飛び出したいと思っていたのです!

というわけで、今回も怒濤の展開でした。次回でいよいよ最終回のようですが、故郷の惑星アストラに帰ったカナタたちに、どんな運命が待っているのでしょうか。最後まで楽しみです!(^^)
いよいよ「PSYCHO-PASS サイコパス」も最終回です!

狡噛と槙島の戦いが続いています。狡噛は槙島とナイフを使って戦います。槙島の方が体術では少し狡噛より勝っているようですが、狡猾さでは狡噛の方が上でした。組み伏せられたギリギリの状況から、狡噛は反撃に出て槙島に深手を負わせました。

しかし狡噛がとどめを刺そうとした時、朱が現場に駆けつけました。その隙を突かれて、再び槙島は逃亡しました。
朱は狡噛に槙島を殺させないために、制限を解除したドミネーターを渡しました。その代わりに、朱は狡噛が所持していた拳銃を使います。

ここからの朱と狡噛の連携が見事でした。もし狡噛が執行官を続けていて、朱が監視官として成長していたら、2人はものすごく優秀なコンビニなっただろうなあと思いました。

槙島は施設にあったトラックを利用して、さらに逃亡しようとします。ところが、そのトラックに朱がしがみついていました。トラックのタイヤを拳銃で撃ち抜いた朱は、槙島の逃亡を阻止しました。動けなくなった朱の前に、槙島が現れました。彼は朱に対する怒りを露わにしましたが、彼女を殺さず逃亡しました。

そんな槙島を、朱から拳銃を取り返した狡噛が追います。ナイフの傷とトラックの転倒で、槙島はかなりのダメージを受けていました。槙島に追いついた狡噛は、拳銃で彼を撃ち殺しました。そして、狡噛はどこへともなく消えました。

任務を終えた朱は、再びシビュラシステムと対峙していました。槙島の脳を手に入れられなかったことは、シビュラシステムにとって損失でした。しかし、朱との関係を終わらせるほどのものではありませんでした。システムの真実を知って、それを嫌悪しながらも、法を守るという覚悟は絶対に譲らない朱には、まだ利用価値があると判断されたのです。

そこまで朱が法にこだわるのは、それが過去に生きたよりよい社会を作りたいという人々の思いの上に出来上がったものだからです。今はまだ、朱にはシビュラシステムに対抗する手段がありません。しかし、いつまでもこのまま世界をシビュラシステムのオモチャにはさせないという決意は持っています。

そして時は流れ、犯罪係数が上昇した宜野座は監視官から執行官へと変わりました。奇しくも彼は、それまで彼が憎んでいた父・征陸と同じ道をたどることになったのです。そして今は、朱と宜野座がコンビを組んでいます。

さらに、不足する監視官を補うために、新人の女の子が配置されました。その娘は、かっての朱のようでした。こうしてこれからも、朱や公安の戦いは続いてゆくのでした。

というわけで、ここでひとまず物語は最終回を迎えました。全編を振り返ってみると、狡噛と槙島の宿命的な対決、新人だった朱が一人前の監視官への成長、どちらも面白かったです。
amazonプライムビデオで続編が見られるようなので、この続きも視聴したいと思います。(^^)
火星の状況が、一気に不穏になるお話でした。

サイドニア・フェスでキャロル&チューズデイは、リベンジに成功しました。そんな彼女たちに、今度はマーズ・グラミーの新人賞にノミネートされました。とはいえ、ノミネートされたメンバーの中にはアンジェラもいて、簡単に2人が新人賞を獲ることはできませんが。

キャロルは、前回のフェスで出会ったエゼキエルが、幼なじみのアメルだと信じていました。しかしエゼキエルに冷たい態度を取られたことで、その自信が揺らいでいます。チューズデイの助言で、キャロルはエゼキエルのインスタに、キャロルとアメルにしかわからないメッセージを送りました。

それに応えて、エゼキエルがキャロルの前に現れました。やはりエゼキエルは、キャロルの知っているアメルだったのです。2人は同じ孤児院で育ちました。キャロルがミュージシャンになりたいと言った時、それを笑わずに受け止めてくれたのはアメルだけだったのです。それ以来、キャロルにとってアメルは特別な存在だったのです。

アメルは地球からの難民として苦い思いを味わってきました。彼がキャロルから距離を取ろうとしたのは、自分たちにキャロルを巻き込まないためでした。そしてエゼキエルが発表した新曲は、過激な内容でした。そして移民管理局は、見せしめのようにエゼキエルたちを逮捕したのでした。

その頃、ジェリーからの提案を蹴ったタオは、資金提供者のシュバルツに呼び出されていました。ヴァレリー陣営とつながりのあるシュバルツはタオにこれまで面倒を見てきた恩を持ち出し、力を貸すように要求します。しかしタオは、純粋に感情表現の研究をしていただけと、この申し出を拒否しました。

それに対する報復として、タオは過去の研究が違法行為だった疑いをかけられて逮捕されてしまいました。しかしアンジェラのために、タオは彼女のレプリケーションを用意していました。アンジェラのステージママ・ダリアは、レプリケーションから歌い方を学ぶようにアンジェラに命じます。しかし、アンジェラはそれを拒否しました。

するとダリアは、アンジェラが引き取ってやった恩を忘れていると、口汚く罵り始めました。しかし、前々から体調が悪かったダリアは、これがきっかけで倒れてしまいました。

その頃、ヴァレリーの息子・スペンサーは、記者のカイルと会って手を組んでいました。そしてスペンサーは、先日のウェザープラントの事件は、ヴァレリーを優位に立たせるためにジェリーが仕組んだものらしいことを知るのでした。

というわけで、いきなり状況が混沌としてきました。ダリアはアンジェラを引き取ったと言っていましたが、アンジェラもまた地球からの移民なのでしょうか!?
タオやエゼキエルの今後も気になりますし、カイルと手を組んだスペンサーの動きも気になります。
こんな状況の中でキャロルとチューズデイの歌は、本当に奇跡を起こすことができるのでしょうか!?
山田正紀さんの「神狩り」を読み終えました。

S大の情報工学部の天才、島津圭助は石室に刻まれた不思議な「古代文字」を研究していました。彼がどれだけ努力を重ねても、その文字は解読できないのです。そして彼は、それが人間には理解不能な構造を持っていることを突き止めました。

そして島津は、古代文字の存在を知る謎の組織に拉致されてしまいました。そこで彼は、さらに研究を進めることを強いられます。組織の施設から脱出した島津は、やはり古代文字の秘密を追い求めている神学者の芳村、華僑とつながりのある宗、霊感能力者の理亜(ゆりあ)と出会いました。

芳村たちは、古代文字は神からのメッセージだと信じていました。過去にもこのような文字が人間界に現れたことがあり、それを解読できた者は世界を支配することが出来ると信じられていました。神はそうして人間たちが困惑して、争う様子を見て楽しんでいるのだと言います。

彼らに手を貸すことを決めた島津は、仲間たちが次々と死んでゆく中、それでもなんとか神と戦おうとします。

1976年の発表当時、大きな衝撃を与えた作品だったようですが、今となっては衝撃度も少ない気がしました。物語の結末も、大風呂敷を広げたわりには、あっさりしていて物足りない感じがしました。
ついに刺客が判明しました!

ポリーナとカナタたちが目指す故郷は、違う場所でした。ポリーナは地球を目指していましたが、カナタたちの目指していたのは惑星アストラでした。さらにカナタたちとポリーナでは、過去の歴史にも食い違いがありました。

カナタたちの世界では、第三次世界大戦が起きていたのです。その後、世界は1つにまとまり、必死に復興を続けました。その結果、今のような繁栄した世界になったのです。

一方、ポリーナのいた地球では第三次世界大戦はありませんでした。しかし、巨大な隕石が地球に落ちました。ポリーナたちは人類が生き延びるために、移住可能な惑星を探していました。その途中で、ポリーナたちのアーク6号は事故に巻き込まれたのです。

さらに驚くべきことがわかりました。ポリーナたちは、人工ワームホールを使って惑星間航行を行っていました。カナタたちが宇宙空間に放り出されることになった謎の球体、それが人工ワームホールだったのです。そしてカナタたちが最初に飛ばされた場所、そここそが本来の地球のあった場所だったのでした!

しかし、大きな疑問が残りました。カナタたちが地球から脱出した人間の子孫だとすると、惑星アストラの開発が進みすぎているのです。どうやって惑星アストラは、短期間で急激に発展したのでしょうか!?

答えはわからないまま、アストラ号は次の目的である惑星ガレムに向かっています。そんな中、カナタは最初に起きた謎の球体事件を思い返していました。そしてカナタは、誰が刺客なのかその答えにたどり着きました。

惑星ガレムに到着したアストラ号のメンバーは、次の航海に向けて食料などの調達に入ります。そこでカナタは、再び謎の球体に襲われました。故郷への到着前に、刺客が再び行動を開始したのです。そこでカナタは、ザックとシャルスを呼び出して協力を頼みました。

2人に刺客はウルガーだと教えたカナタは、シャルスを囮にして刺客の決定的な証拠をつかもうとします。ところが、それはカナタの仕掛けた罠でした。本当の刺客は、ウルガーではなくシャルスだったのです!

シャルスが刺客だとカナタが確信したのは、最初の事件で誰が最後に謎の球体に飲み込まれたか確認したからでした。
刺客が全員の死を確認するには、一番最後に球体に飲み込まれなければならないことに気づいたのです。それはアリエスの映像記憶能力で確認できました。

他のメンバーとは違い、シャルスは自分がクローンだと最初から知っていました。そしてシャルスは、自分が惑星アストラの貴族エリアの国王のクローンだと白状しました。国王のクローンが、なぜ他のクローンを抹殺する刺客に選ばれたのでしょうか!?

というわけで、今回もさまざまな謎が明らかになって面白かったです。カナタたちの向かう先には、彼らを抹殺しようとした者たちがいます。故郷に到着した時、彼らはどうなるのでしょうか!?
公安と槙島・狡噛が、三つ巴の争いを繰り広げるお話でした。

槙島を追って、狡噛はウカノミタマ防御ウイルスの研究施設にやって来ました。管巻を殺して生体認証を突破した槙島と違い、狡噛は簡単に施設に侵入することはできません。そこに彼の予想よりも早く、公安のヘリが駆けつけました。

槙島のウカノミタマ防御ウイルスを操作して、ハイパーオーツを絶滅させるという目的を阻止するために、朱は施設の電源を落として全システムの稼働を停止しました。そして朱と弥生はシステムの管制センターに、宜野座と征陸は施設内の槙島を追います。

現場でテキパキと指示を出す朱は、これまでとは別人のようでした。朱はこの任務を実行する前に、シビュラシステムとある取引をしていました。それは槙島を生かして確保した場合、狡噛も殺さずに逮捕させるというものでした。

また槙島との対決に備えて、普段は犯罪係数を測定した上でなければ使えないドミネーターを、常にパラライザー・モードで利用できるようにさせました。

管制センターに入った朱は、弥生にお願いして非常用電源を槙島に利用させない措置を講じさせます。しかし、なぜかその場所に槙島や狡噛は現れませんでした。自分の考えが彼らとずれていると悟った朱は、槙島や狡噛の考え方を思い返してみました。

その結果、槙島の狙いは公安の刑事との戦いだと気づきました。宜野座たちが危険だと判断した朱は、その場を弥生に任せて彼らの元へ向かいます。

しかし、その時にはすで宜野座と征陸は槙島と対決していました。槙島の仕掛けたトラップに引っかかり、宜野座は崩れた荷物の下敷きになり重傷を負いました。宜野座を守るために、征陸は槙島と戦います。ところが戦いの中、槙島は爆弾を動けない宜野座のところに転がしました。

宜野座をかばって、征陸は重傷を負いました。根っからの刑事だと宜野座が憎んでいた征陸ですが、最後の最後は息子の命を守ることを選んだのです。この時、宜野座が征陸と同じように左腕を失う傷を負っていたのが印象的でした。

そして朱より先に、狡噛は槙島を見つけました。2人は激しい戦いを開始しました。この戦いを、朱は阻止することができるのでしょうか。それとも戦いは、狡噛か槙島どちらかの勝利で終わるのでしょうか。

というわけで、いよいよ最終対決です。今回は朱の成長ぶりに驚かされました。元々、狡噛と同じような刑事としての素質を持っていたのでしょうが、それが一気に覚醒した感じですね。
米澤穂信さんの古典部シリーズ「いまさら翼といわれても」を読み終えました。久しぶりの古典部シリーズだったので、奉太郎とえる以外の登場人物を忘れかけていました。(^^;

この本には6作の短編が収録されています。生徒会選挙の不正の謎を描いた「箱の中の欠落」、中学時代の卒業制作に関わる謎を解き明かす「鏡には映らない」、中学時代の先生の不思議を調べる「連峰は晴れているか」、摩耶花の漫研問題を描いた「わたしたちの伝説の一冊」、奉太郎の小学生時代が描かれた「長い休日」、合唱祭を前に消えたえるを探す「いまさら翼といわれても」。

「鏡には映らない」と「わたしたちの伝説の一冊」は少し重い内容ですが、6作の中では読み終えた後に特に心に残るものがある作品でした。

このシリーズ、まだ続けられそうな気もしますが、最後に収録された「いまさら翼といわれても」できれいに終わった感じもするので、続編はなくてもいいような、でもやっぱり続けて欲しいような複雑な心境です。(^^;
サイドニア・フェスで、アンジェラがブラックナイトに命を狙われるお話でした。

警察の調査でもわからなかった、アンジェラのストーカー手段をタオが突き止めました。ブラックナイトは、アンジェラの飼っているAIペットをハッキングして彼女のプライバシーをのぞき見していたのです。アンジェラを守るために、タオが捜査に協力することになりました。

一方、キャロル&チューズデイはサイドニア・フェスの準備をしています。以前に代理でフェスに登場した時は、観客から野次を飛ばされましたが、今回は正式な参加者としてステージにあがります。インパクトのあるステージにしようと、2人はあれこれ考えますが、素人曲芸大会みたいになってるような・・・。(^^;

そして、サイドニア・フェスが始まりました。アンジェラはアーティガンのスペシャル・ゲストとして参加します。
久しぶりにステージに立ったアーティガンは、最初はしょぼくれた雰囲気でステージに立ちました。しかし、それが彼流の演出でした。自分を応援させる観客の声を引き出して、ステージを盛り上げました。

その頃、タオはストーカーが会場に侵入したことをつかんでいました。警官と共にストーカーの確保に向かったタオでしたが、その男はブラックナイトに利用されていただけでした。ストーカーは警備の中に紛れ込んでいると気づいたタオは、アンジェラを狙撃しようとしているブラックナイトを見つけました。

ブラックナイトは、武器も持たずに現れたタオをあざ笑います。しかしタオは、スピーカーからの強烈な音波でブラックナイトを無力化したのでした。こうしてブラックナイトは、無事に逮捕されました。そしてアンジェラも、無事にステージを終えたのでした。

アーティガンとアンジェラの後は、キャロル&チューズデイの出番です。最初は派手なステージにしようと考えていた2人ですが、アンジェラのステージを見てそれはやめました。その代わりに、ステージに座り込んで、リラックスした雰囲気で2人らしいステージを披露しました。

そんな2人には、もちろん観客からの野次はありません。前回の屈辱を、2人は見事に晴らしました!

というわけで、派手なアーティガンとアンジェラのステージ、落ち着いた雰囲気のキャロル&チューズデイのステージの対比がよかったです。キャロルとチューズデイのステージはいっけん地味ですが、作画のクオリティーが高くて驚きました。

ちょっと気になるのは、キャロルの知り合いらしいラッパーのエゼキエルです。キャロルの知り合いらしいのですが、彼はそれを否定しました。なぜ彼は、キャロルとの関わりを避けたのでしょうか!?
マリオ・バルガス=リョサさんの「緑の家(下)」を読み終えました。「世界終末戦争」ほどの大作ではありませんが、かなり読み応えのある作品でした。

下巻では、上巻ではわからなかった登場人物のつながりがみえてきます。40年ほどの間に起きた、5つの事件が交錯して描かれていました。

メモを取りながら読んでいたわけではないので、途中でこれって誰だっけ!?ということも何度かありましたが^^;、そんな風に混乱してしまうところもこの作品の魅力になっていると思いました。もう一度読み返す機会があったら、次は人間関係の相関図を書きながら読んでみたいですね。

作中の登場人物は、誰も一癖あって魅力的ですが、中でもインディオ出身のボニファシアの運命の変転には驚きました。最初は気弱な少女だったボニファシアですが、最終的には旦那を尻に敷いている感じでたくましくなりましたね。(^^;

決して読みやすい作品ではないのに、最後まで読み通せたのは、やはり作品が面白かったからだと思います。時に登場人物が誰だかわからなくなり、時にこれはいつの時代の話なんだろうと混乱しましたが、その混乱さえも作品の舞台となっている南米の暑さや湿度、行く手を阻む密林、けだるい雰囲気を感じさせてくれるもののように思えました。