日々の記録

アニメと読書の感想をメインにしたブログです。 ☆ゆるゆるっと更新中です☆


今回は、草摩利津の登場です。

紫呉は、相変わらず担当編集者の満をイジメて遊んでいます。紫呉のこういうところ、なんだかブラックすぎて嫌だなあ。
そんな紫呉のところへ、利津がやって来ました。他の十二支が透と顔を合わせているので、挨拶に来てくれました。

利津は、透たちが以前に宿泊した草摩が経営する旅館の女将さんの子供でした。気の弱い利津は、なにかあるとすぐに自分が悪いと思い込んで、パニックを起こしてしまいます。

見た目は清楚な美人さんの利津ですが、なんと女性ではなく男性でした。幼い頃から、自分のせいで両親に辛い思いをさせることで悩んでいた利津は、あるとき女装すると気持ちが少し落ち着くことに気づきました。それ以来、ずっと女装して暮らしていました。

そして紫呉のところでパニックを起こした利津は、屋根から身を投げて命を絶とうとします。そんな利津を、透は必死に思いとどまらせます。透に励まされたことで、利津は自分も誰かのためになれるような人になりたいと思うのでした。

そして意外にも、利津と満がいい雰囲気です。お互いに何かあるとパニックを起こしてしまいますが、そんな2人だからこそわかり合えることもあるんでしょうね。
マリオ・バルガス=リョサさんの「世界終末戦争」を読み終えました。ハードカバーで2段組・700ページほどの本なので、読み終えるまでに2ヶ月くらいかかりました。(^^;

この作品は、19世紀末に実際にブラジルで起きたカヌードスの反乱を題材としています。ブラジルの奥地に、キリストの再来とも言われる聖人コンセリェイロが現れます。セルタンゥ各地を遍歴したコンセリェイロの周りには、やがて多くの信者が集まります。その多くは社会の最底辺として暮らしてきた人々でした。その中にはなんと、盗賊や殺し屋などもいます。

カヌードスを占拠した彼らを排除するために、国は軍を派遣します。しかし最初の軍はあっけなく敗れ、共和国政府は精鋭部隊を率いたモレイラ・セザル大佐を送り込みます。ところが、その精鋭さえもカヌードスに集結した人々は撃退してしまいます。カヌードスの過酷な環境を反乱軍は巧みに利用して、ゲリラ戦を展開したのです。

政府は威信を守るために、さらに大規模な部隊をカヌードスに送り込みました。その数と物量の前に、ついにカヌードスに集まった人々は壊滅することになります。

大筋はこのようにシンプルですが、多数の登場人物とさまざまな時間軸から物語が描かれています。それに少し戸惑いましたが、それぞれの登場人物を通して語られた出来事が積み重なって、事件の全貌が見えてくるのが面白かったです。

途中で挫折しなかったのは、多くの人物が語り手となり、それぞれの抱えた思い・生き方が詳細に描かれていて、その1人1人に存在感があったからだと思います。

また、この本を読みながら、様々なことを考えさせられました。宗教とは何なのか、救いとは何なのか。争い戦う人間の醜さと残虐さ。世界の複雑さと奥深さを。