日々の記録

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垣根涼介さんの「ゆりかごで眠れ」を読み終えました。

物語の主人公は、コロンビアに移民した日系人のリキです。彼はコロンビアの有力な麻薬密輸組織のボスでした。そんな彼が、日本にやって来ました。その目的は、仲間の殺し屋が警察に拘留されたのを救い出すためでした。

なぜ日本人のリキが、コロンビア・マフィアのボスになったのか。物語は彼の過去と現在を交互に描いていきます。それと並行して語られるのが、日本警察の組織犯罪対策課の刑事・武田とその元恋人の若槻妙子の物語です。2人の関係はすでに終わっていて、妙子は警察を退職することになっています。

仲間の救出という荒事に、なぜかリキは幼い女の子を連れてきていました。カーサと呼ばれるその子は、リキの娘ではありません。浮浪児だった彼女を、リキが拾って保護したのです。リキが今回カーサを連れてきたのは、彼女の将来をコロンビアで知り合った日本人・北崎という男に託すためでした。

こういった人物配置の中、物語は動いていきます。マフィア同士の激しい対立と報復、その中にあって決して仲間を見捨てないことで一目置かれているリキの存在。それが面白くて、あっという間に読み終えました。

物語は3部構成ですが、第1部が一番面白かったです。惜しいのは、コカイン中毒の悪徳刑事・武田の存在が、リキに対抗する存在として弱すぎたことです。とはいえ、それを差し引いても全体としては読み応えのある作品でした。