日々の記録

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ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫)物理学者として有名なファインマンが書いたエッセイです。難しい話はあまりないので、肩の力を抜いて楽しく読むことができました。

この本には、好奇心旺盛な少年時代から始まり、MITへ進学してからの話、プリンストンの大学院時代の話、原爆の研究に協力していた頃の話、そしてコーネル大学で教授として働くことになった頃の話が収録されていました。

とにかくファインマンのいたずら好きなところには、大いに笑わしてもらいました。でも、その一方で普通なら投げ出してしまうようなことに好奇心を持ち続けたり、研究熱心だったりするところに感心しました。特にお気に入りのエピソードが、原爆の開発に関わっていた頃に熱中した鍵開けの話です。独自に鍵の仕組みを研究すると共に、鍵を開けるのに必要な番号を入手するために人間の心理を読んだり、これってハッカー精神だなあと思いました。(^^;

もう1つ参考になったのは、どんな凄い研究もそのとっかかりとなるのは、素朴な好奇心なんだと知ったことです。人間、楽しいことは知らず知らずのうちに熱中して、そのことに熟達していくものです。それが思わぬ成果に結びついたりする。楽しんで打ち込めることを見つけること、その大切さがよくわかりました。

この本では、ファインマンの人間的な部分もよく登場します。一番印象に残っているのは、あちこちでファインマンが女の子と仲良くなろうと(できれば一緒に寝ようと^^;)、あれこれ奮闘する場面でした。

本で登場する時代には、まだコンピュータは普及していませんので、複雑な計算を機械式の計算機で計算していたり、その修理までファインマンがやっていたり、どこかおおらかでほのぼのとした雰囲気が漂っているのもよかったです。