日々の記録

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いよいよ十文字事件も解決です。しかし、その答えはいろいろと苦いものでした。

放送部に時間をもらったえるは、古典部が十文字の次のターゲットであることを話します。そして、十文字のターゲットである校了原稿を守るために、多くの人に古典部の部室にやって来て欲しいと呼びかけたのでした。もちろん、本音は来たついでに、古典部の文集・氷菓を買ってねなんですが。(^^;

こうして部室には多くの生徒が集まり、文集も飛ぶように売れました。そしてついに事件は起こります。里志のスマホが鳴った時、突然に校了原稿が燃え始めたのです。火はすぐに消し止められて大事には至りませんでしたが、その後発見された文集からは、十文字のメッセージが発見されました。古典部から校了原稿は失われた、そのメッセージを残してついに事件は終わったのです。

ついに奉太郎は十文字の犯行をとめることができなかったのかと思いきや、意外な真実が明かされるのでした。
実は犯行前に、奉太郎は十文字の正体を突き止めていました。それは奉太郎や里志の知っている人物でした。その人物は、とあるメッセージを生徒会長に伝えたくて今回の事件を思い立ったのでした。そのメッセージに関係しているのが、摩耶花のお気に入りの作品「夕べには骸に」だったのでした。

ここで奉太郎は、1つの提案を犯人に持ちかけました。総務委員会で古典部の文集を買い取ってオンライン販売してくれること。その代わりに、次の十文字の犯行では奉太郎や里志がサポート役にまわること。
犯人はこれを受け入れて、今回の古典部での事件が起きたのでした。

文化祭終了後、摩耶花も苦い真実を知ることになりました。摩耶花が対立していた先輩は、「夕べには骸に」の素晴らしさには気がついていたのです。しかし、それを知った上で先輩は、それを認めていなかったのです。これまでずっと努力してマンガを描いてきた先輩に対して、「夕べには骸に」の原作はそれまで興味がなかった人間がぽっと考え出したものでした。そんな人間が、自分より優れた作品を生み出したことを、先輩はどうしても認められなかったのでした。

というわけで、楽しい文化祭の雰囲気とは対照的に、今回の事件の裏側にはそれぞれの苦い思いが隠されていたのでした。
WANTED!!かい人21面相赤染晶子さんの「WANTED!!かい人21面相」を読み終えました。

この本には、3つの短編が収録されていました。「WANTED!!かい人21面相」、「恋もみじ」、「少女煙草」です。
「WANTED!!かい人21面相」では、昔起きたグリコ・森永事件の犯人とされたかい人21面相にまつわる物語です。とはいえ、本当のかい人21面相が登場するわけではなく、登場人物の女子高生が部活の顧問の先生をかい人21面相だと決めつけるという、どこか調子が外れたようなお話です。

調子が外れたという意味では、「恋もみじ」も「少女煙草」もどこか壊れてしまっている雰囲気が漂っています。しかし、登場人物たちはその壊れてしまった世界で、必死に生きなければならない哀しさを感じさせます。物語としては、何だかよくわからない部分も多いのですが、それはもしかしたら作者の中にあるよくわからない心象を形にすると、このような物語になるのかもしれません。