日々の記録

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サクリファイス近藤史恵さんの「サクリファイス」を読み終えました。

自転車のロードレースの世界を舞台にした小説があると、この本のことは以前から気になっていました。曽田正人さんのマンガ「シャカリキ! 」も好きでしたし、時折テレビで放映されるツール・ド・フランスを見るのも好きでした。
運動神経が悪くて、乗りこなすところまでいきませんでしたが、ロードバイクへの憧れがつのって、とうとう購入してしまったのも今ではいい思い出です。そんな私にとって、この小説はとても楽しめるものでした。

主人公の白石誓は、陸上競技で好成績を出していたにも関わらず、ある日偶然に見たツール・ド・フランスの映像に影響されて、陸上を捨てて自転車競技に挑むようになりました。社会人となった今では、その時の実績を買われて今ではチーム・オッジという自転車メーカーが出資しているチームで走っています。

学生時代の陸上では、とにかく勝利することを求められましたが、自転車競技ではチームのエースを助けるアシストも重要な役割です。誓は性格的に、自分が勝利するよりも、自分が力を尽くすことで誰かを勝利させる方が性に合っているようです。

そんなチーム・オッジの現在のエースは石尾です。ところが誓は、ある日同じチームで石尾とエースの座を張り合っていた袴田という選手が事故で下半身が動かなくなったことを知りました。そして、それを石尾はわざとやったのではないかと疑われていたのでした。

物語は日本国内でのレースから、海外遠征を行いベルギーのレースへと飛びます。そこで思わぬ事故が起きることになるのでした。物語の冒頭から、それは予告されていたのですが、実際にその場面を読んだ時は衝撃を受けました。そして、なぜその事故が起きたか。それが明かされていきますが、その答えが二転三転するのも面白かったです。

この本には続編もあるらしいので、それも読んでみたいですね。
青峰がその壮絶な力を見せつけるお話でした。

第2クォーター終了間際、遅刻していた青峰が到着しました。そのまま青峰は試合に参加したのでした。そんな青峰には、誠凛のエース大我がマークにつきます。しかし、青峰はそれをあっさり突破してのけるのでした。しかし大我も、ただやられはしません。何とかギリギリのところで、青峰のシュートを阻止したのでした。

今度は誠凛の反撃です。大我がシュートを決める必勝パターンかと思いきや、そのシュートは驚異的な戻りを見せた青峰に阻止されてしまったのでした。こうして第2クォーターは終了しました。
大我と青峰は互角かと思いきや、まだ体が温まっていない青峰は本調子ではないようです。

青峰が参戦してきたことで、黒子は自分を後半もフル出場させて欲しいとリコに言い出しました。青峰に対抗するには、黒子の力が必要です。しかしフル出場させれば、体力が続かないこともはっきりしています。
そんな黒子を止めたのは、大我でした。以前黒子に言われた、1人でバスケをするんじゃないというセリフを、今度は黒子に大我が返しました。

こうして後半戦は、黒子抜きで試合がスタートしました。体が温まった青峰は、いよいよ本領を発揮してきます。
しかし、それさえも青峰の真の実力ではなかったのでした。変化自在の読めないドリブル、そしてゴールを通り過ぎてのシュートと、青峰の行動は全く予測不可能です。しかも、大我が速攻から放ったシュートは、驚異的な戻りをみせた青峰に阻止されてしまいました。
こんな青峰に、誠凛バスケ部は勝てるのでしょうか!?
葉月の体に憑依して、島尾は六花を見守ります。

泥酔した葉月は、自分の体を島尾に憑依させることを承諾しました。そして葉月の体には島尾の心が、そして葉月は島尾のインナースペースにいたのでした。島尾のインナースペースは、メルヘンな世界でした。そこでは、まるで親指姫のような六花が現れて、王子様を探しています。葉月はそれに付き合って、一緒に王子様捜しをすることになるのでした。

その頃、島尾は葉月の体で久しぶりに六花と対面しています。六花と話すことができて、触れることができる、それだけで島尾はうれしくてなりません。微妙に葉月らしくない行動をしてしまいますが、それを六花は酔っぱらっているせいだと納得しているのでした。葉月としてしばらく一緒に過ごすうちに、島尾は六花の気持ちがいまだに自分にあることに気がつきます。
それを知った上で、少しでも葉月の印象を悪くしようとしてしまうのが、島尾の心の狭さなのかも。(^^;

そして、島尾の過去が少し明らかになりました。昔から病弱だった島尾は、入院していることも多くて、寂しい子供時代を送っていたようです。そんな彼の楽しみは、スケッチするという口実で行う、通学する子供たちの観察でした。

この憑依エピソード、今回で終わりかと思ったら、まだお話が続くみたいですね。このまま島尾が葉月の体を奪ってしまうなんてことないかと、ちょっと心配になりました。
歌ヲタの聖地巡礼のお話でした。(^^;

小野小町、業平、康秀の3人は、三河の地にやって来ていました。過去に詠まれた歌の聖地に来たことで、小町はハイテンションです。どうして、この3人で聖地巡礼をすることになったのか。今回はそれが語られました。

小野小町は後宮で華やかな暮らしをしていましたが、それを長くは続きませんでした。そんな中、康秀から文が届きます。康秀は三河の地へ派遣されることになったので、別れを惜しんで文をしたためたのでした。それに対して小町は、男が誘ってくれたなら、誰とでもどこへでも行くような返事を書きました。これは小町の冗談だったのですが、たまたま康秀が文をもらった時に業平が側にいたため、業平は悪のりして小町のところに乗り込んできたのでした。

3人で話をするものの、でてくる話は3人とも年を取ったという少し切ないものばかりでした。思わず、今とは違い子を得るような人生を送ってみたかったと詠った小町に、康秀は今このように生きてきた小町だからこそそのような歌を詠むことができたのだと指摘するのでした。時は容赦なく、誰の元からも流れていってしまいます。そんな中で、今このようにあるのは今の自分だからこそと思うのは、ちょっと素敵なことだと思いました。

三河へ赴く康秀に、業平は同行すると言います。業平と2人だと絶対に珍道中になってしまうと確信していた康秀は、小町に頼み込んで一緒に東国へ行ってくれと懇願するのでした。こうして、3人は仲良く聖地巡礼の旅をすることになったのでした。

そんな3人の生きた時代から下り、貫之と喜撰法師の会話が続いています。今でこそ、宮中で歌を詠めるということは、宮中での地位を約束するものとなっていましたが、小町たちの生きた時代では歌の社会的な位置はそれほど高いものではありませんでした。彼らのような先人が、ただ自分の趣味として歌い続けたことが、後生に文化として花開いたのです。

これまで歌というのは、ずっと昔から宮中で嗜まれてきたものだと思っていましたので、そうなるまでの歴史があったとは知りませんでした。独特な味わいもありますし、勉強にもなるし、この作品いいですね。