結城浩さんの「数学ガールの秘密ノート 数を作ろう」を読み終えました。今回は"僕"とユーリが、集合を使って"数"を作ろうとするところから物語が始まります。まずはノイマンの方法を使って、空集合を0,そして空集合を1つ持つ集合を1と考えて、それを発展させていきます。自分たちが作り出した"数"なので、数と数を足すとは何かという基本的なことも自分たちで決めていきます。このノイマンの方法は、別の本で触れたことがあり...
日々の記録
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これまでに何度も挑戦して、その度に挫折してきた「ニューロマンサー」をついに読み終えました!(^^)腕利きのサイバー・カウボーイだったケイスは、ある仕事に関わったことで制裁を受けて、サイバー空間に入り込む能力を奪われました。それを治療しようと、千葉シティにやって来ましたが、そこでも彼を治療することはできませんでした。酒や薬に溺れる日々を送っていたケイスでしたが、そんな彼に転機が訪れます。彼を治療する代わ...
久しぶりにクリスティーのポワロ・シリーズから、「葬儀を終えて」を読み終えました。新訳版も発売されていますが、加島祥造さんの翻訳が好きなので、旧訳版を読みました。物語はアバネシー家の当主リチャードが亡くなったところから始まります。親族が集まり葬儀を終えた席で、コーラが「リチャードは殺されたんじゃなかったの」と口にします。それをきっかけに、集まった人々の中に本当にリチャードは病気で亡くなったのかという...
神林長平さんの戦闘妖精・雪風シリーズ第4作、「アグレッサーズ」を読み終えました。「アグレッサーズ」の発売を知って、ようやく「アンブロークン アロー」を読み終えましたが、「アグレッサーズ」を読むのは文庫が発売されてからかなあと思っていました。ところが図書館にあったのを見つけて、予想外に早くこの作品を読むことができました。(^^)地球に向かった零と桂城は、再びフェアリイ星へと還ってきました。しかしFAF基地の...
久しぶりに平井和正さんの「地球樹の女神 part 2」を再読しました。Part 1を読んでから、5年くらいが経過していたので、Part 1を読み返してから再読することになりました。(^^;この巻では、Part 1の冒頭で誘拐されたヒロイン・後藤由紀子をようやく四騎忍が救出します。その前に、忍は裏の顔をお知られないように、偽りの婚約者となった大海五鈴を彼が経営している情報企業のオフィスへと連れて行きます。そこでは中学生の忍は、...
修道士カドフェル・シリーズ、第10作です。スティーブン王が幽閉され、女帝モードが権力を握ろうかという時代のお話です。シュルーズベリでは、聖ウィニフレッドの祭りが行われようとしていました。それを目指して、各地から多くの巡礼者が集まってきます。その中に、特に人目を惹く2人の青年がいました。彼らの1人は、裸足で重い十字架を持って歩いています。その傍らにいる青年は、裸足の青年から目を離そうとしません。彼らはな...
アンソニー・ホロヴィッツさんの「メインテーマは殺人」を読み終えました。以前読んだ著者の「カササギ殺人事件」とは異なり、このシリーズでは著者本人がワトソン役として登場して、元警官のホーソーンと事件に挑みます。物語の中で、著者はドラマの仕事で知り合ったホーソーンから、自分を主人公にした本を書いて欲しいと頼まれます。ホーソーンはかなり気むずかしい人物なので、著者はあまり乗り気ではありませんでしたが、結局...
円城塔さんの「文字渦」を読み終えました。伊藤計劃さんの作品を読んでいた頃に、円城塔さんの作品も読んだことがあります。しかし、その時は何が面白いのかわからなくて挫折してしまいました。それが先日池澤夏樹さんと春菜さん親子の「ぜんぶ本の話」の中で、円城さんの作品は笑えるという話があり、それならとそこで紹介されていた「文字渦」を読んでみることにしました。表題作をはじめとして、12作の短編が収録されていました...
アガサ・クリスティーのミステリーではない小説、「春にして君を離れ」を読み終えました。この物語の主人公ジョーン・スカダモアは、良き妻、良き母として満ち足りた人生を送っていました。しかしバグダッドにいる娘を訪ねた帰りに、旧友と出会ったことをきっかけに、それまでの自分の生き方を見直すことになります。そして彼女の幸福は、実は家族の犠牲の上に成り立っていたという、認めたくない事実に直面します。殺人や難事件が...
池澤夏樹さんと春菜さん親子が、大好きな本について語り合っている本です。子供向けの作品から始まり、少年少女もの、SF、ミステリーと話は進みます。お2人の薦める本がどれも面白そうで、メモしながら読んでいたら、読みたい本のリストが膨れあがってしまいました。(^^;この本を読む前に、米澤穂信さんが本について語る「米澤屋書店」も読んだのですが、そちらは面白そうだけれど、微妙に自分の好みと違うと感じたので、紹介され...
横山秀夫さんの作品を読むのは初めてでしたが、面白かったです。現職の警察官・梶聡一郎が、アルツハイマー病の妻を殺したと自首してきました。梶は取調にも素直に応じますが、なぜか妻の殺害後の2日間については口を閉ざします。物語は事件に関わった、警察官、検察官、新聞記者、弁護士、裁判官、刑務官の6つの視点から語られます。梶に関わった人々は、なんとか真相を明らかにしようとしますが、組織のしがらみや個人的な事情な...
著者の小説「帰れない山」が好きなので、著者の転機となった山小屋での体験を語ったこの本を読みました。30歳になった著者は、書くことができなくなってしまいました。そこで著者は、それまでの生活から離れて、山小屋で生活しようと思い立ちました。かって彼は、長い時間を山で過ごしていましたが、今は山から遠のいていました。山小屋を手に入れた著者は、冬が来るまでそこで生活を始めます。著者の小説でもそうでしたが、自然描...
西尾泰和さんの「コーディングを支える技術」を読み終えました。なぜ様々なプログラミング言語が生まれたかが、歴史的な視点からスタートして解説しています。序盤は初心者向けでしたが、中盤以降は複数のプログラミング言語を使った経験がないと、イメージがつかみにくいような気がしました。また終盤のオブジェクトとクラス、継承については、解説が物足りない感じでした。それから個人的には、関数型言語やガベージコレクション...