月村了衛さんの機龍警察シリーズ第6弾、「機龍警察 白骨街道」を読み終えました。前作を読んでから4年が経過していましたので、細かな設定はかなり忘れかけていましたが、読み進むうちに少しずつ記憶が繋がりました。今回は、特捜部が<敵>に操られた官邸からの命令で、姿・ユーリ・ライザの3人がミャンマーに派遣することになりました。事の発端は、国際指名手配されていた君島という男がミャンマーで逮捕されたことでした。...
日々の記録
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月村了衛さんの「追想の探偵」を読み終えました。この作品の主人公は、特撮旬報という雑誌を1人で切り盛りする編集者・神部実花です。彼女は幼い頃から特撮が大好きで、それが高じて特撮関係を扱う出版社で働いています。そんな彼女の特技は、ほぼ見つけるのが不可能と思われるような人物を探し出すことでした。実花は、その特技を活かして特撮旬報の目玉となる企画を実現させます。物語のメインは、そんな実花の人捜しです。この...
月村了衛さんの「黒涙」を読み終えました。前作「黒警」で、警視庁の組織犯罪対策部の沢渡は、義水盟の沈と兄弟の契りを結び、警察内部の黒色分子として活動することになりました。今回は、中国に対する防諜が大きな問題となり、特別チームが編成されることになりました。その中に、なぜか冴えない警察官の沢渡も選ばれました。沢渡は中国語に堪能だったために、今回のメンバーに選ばれました。しかし、捜査チームが調査を続けても...
月村了衛さんの「黒警」を読み終えました。警視庁の組織犯罪対策部に所属する沢渡は、冴えない警察官です。警察の悪い慣習に染まり、上のいうことには逆らわず、もめ事には積極的に関わらず、離婚した妻への慰謝料の支払いにも困り、死んだような毎日を送っていました。そんな沢渡は、偽造商品の販売経路の調査中に、かって知り合ったヤクザ・波多野の出会いました。なぜか波多野も、沢渡が追っている内容に関心を持っています。さ...
月村了衛さんの「東京輪舞」を読み終えました。物語の主人公は、公安警察官の砂田修作です。公安以前は、田中角栄邸の警備を担当していた砂田は、邸宅への不法侵入者を阻止した時に負傷しました。そんな砂田を、角栄はわざわざ見舞いに訪れました。そんな角栄に、それから砂田は親近感を持つようになりました。ところが、彼が公安に配属されて最初に手がけた大きな事件は、皮肉なことにロッキード事件に関わるものでした。事件の捜...
月村了衛さんの「ガンルージュ」を読み終えました。物語の舞台は、群馬県利根郡のとある小さな町。そこに潜伏していた韓国の次期大統領候補が、彼を狙った韓国軍の特殊部隊に襲われます。町の人たちから、別荘御殿と呼ばれるその場所に、中学1年生の祐太朗と麻衣が居合わせてしまいました。特殊部隊は要人を確保すると共に、祐太朗たちも人質にとって国外へと逃亡しようとしています。それと戦うのが、元公安の刑事で祐太朗の母の...
月村了衛さんの機龍警察シリーズ第5弾、「機龍警察 狼眼殺手」を読み終えました。このところ「機龍警察」シリーズの続編が出なくて、どうなってるのかなと思ったら新刊が発売されていました。2年前に短編を集めた番外編的な1冊が発売されましたが、本編の方は3年前の「未亡旅団」以来でした。そして内容は、今回も期待を裏切らない満足できるものでした!(^^)今回は特捜部が、捜査一課や捜査二課と合同で捜査を進める異例の展...
機龍警察シリーズ以来、注目している作家の一人である、月村了衛さんの新作「影の中の影」を読み終えました。フリージャーナリストの仁科曜子は、暴力団や警察の腐敗を描いた著作で世に知られるフリーのジャーナリストです。曜子は現在、ウイグル人の抱える問題に取り組もうとしていました。在日ウイグル人に関わる複数の関係者が、不審な死を遂げていることに疑問を持ったからです。そして曜子と接触しようとした、ウイグル人の有...
月村了衛さんの「槐」を読み終えました。水楢中学の野外活動部は、毎年葦乃湖で合宿することになっています。部長の公一、公一に思いを寄せる生徒会副会長もつとめる早紀、公一の親友の進太郎は受験を控えた3年生、イジメにあって引きこもっていた景子、その幼なじみで薙刀部も兼任している茜が2年生。そしてアウトドア好きで明るく元気な裕太が1年生。今回はそれに加えて、暴走族に加わったりして問題行動を起こした2年生の隆也も...
月村了衛さんの「機龍警察 火宅」を読み終えました。これまで機龍警察シリーズは長編で刊行されてきましたが、今回は各所に発表された短編を集めたものでした。「火宅」「焼相」「輪廻」「済度」「雪娘」「沙弥」「勤行」「化生」の8本の短編が収録されていました。1つ1つの分量は少ないのですが、その面白さは長編にも負けないものがありました。「火宅」は、特捜の捜査員である由起谷が、新人時代に仕事をたたき込んでくれた上...
月村了衛さんの「土漠の花」を読み終えました。月村さんの作品は、SF作品である「機龍警察」シリーズも面白いですが、現実の自衛隊を描いたこの作品もそれに劣らぬ面白さでした!舞台となるのは、海賊の出没などで話題になっているソマリア近辺です。米軍に協力する形で、陸上自衛隊の空挺団の精鋭がそこにはいました。ある日、米軍のヘリが消息を絶ちました。その捜索救助活動を行うために、友永たちの部隊は現地に向かいました...
月村了衛さんの機龍警察シリーズ・第4弾、「機龍警察 未亡旅団」を読み終えました。5月のゴールデンウィークを前に、警察はある難題を抱え込んでいました。チェチェン紛争で家族を失った女性のみで構成されたテロ組織「黒い未亡人」が日本で活動を開始しようとしていたのです。その前哨戦として、警察は別件の捜査中に彼女たちと接触。交戦状態に陥ったのでした。彼女たちの戦い方は、自ら死ぬことをいとわず自爆するものでした...
新年最初に読み終えたのは、月村了衛さんの機龍警察シリーズ第3作「機龍警察 暗黒市場」でした。今回は、物語の冒頭でいきなり龍機兵の操縦者の1人であるユーリが警視庁との契約を破棄されたところから始まります。ロシア警察に在籍中に警察に裏切られたユーリは、再び警察に裏切られることになったのでした。ユーリは生き延びるために武器の密売に手を染めました。そんなユーリは、ロシア時代に関わりのあったマフィアと手を組...
月村了衛さんの機龍警察シリーズ第2弾、「機龍警察 自爆条項」を読み終えました。機甲兵装の密輸事件を捜査していた特捜部は、北アイルランドのテロ組織IRFによるイギリスの高官暗殺計画を察知しました。すぐさま詳しい調査に入った特捜部でしたが、警察上部をも越えたところからの圧力で捜査中止に追い込まれました。しかし、特捜部は別の事案から、同じテロへの糸口をつかみました。特捜はこのテロを阻止することができるのでし...
月村了衛さんの「機龍警察」を読み終えました。近未来、大量破壊兵器は衰退して、機甲兵装と呼ばれるロボットのような兵器が登場していました。物語は、そんな機甲兵装の新型機・龍機兵(ドラグーン)を導入した警視庁の特捜部を舞台に始まります。この特捜部は、これまでの警察組織からすると異端の存在で、全ての組織を超越して任務を遂行することが容認されています。この部署の設立には、狛江事件と呼ばれる警察内部の組織的な対...