今期一番の良作、「坂道のアポロン」もいよいよ最終回です。薫の前から姿を消してしまった千太郎の消息は、その後もつかめませんでした。大切な友人を失って、薫はなんだか全てが投げやりに見えます。そして、千太郎のことを忘れようとするためでしょうか、勉強に打ち込んでいたのでした。そんな薫に、律子は声をかけます。しかし、千太郎がいなくなったことで、2人の関係も何となくギクシャクしてしまったのでした。そして千太郎...
最後に3人が再会する場面は、本当によかったですよね。律っちゃんの笑顔を見ただけで、全ての思いが伝わってくる感じでしたね。
この作品、それぞれのキャラが本当に立っていましたよね。ストーリー展開はちょっと駆け足な気がしましたが、3人の心の動きを丁寧に追ってくれたので戸惑いはありませんでした。
これまでノイタミナ枠の作品って、それほど自分の好みに合う感じではなかったのですが、この作品は本当に最後まで引き込まれました。何より素晴らしかったのは、楽器の演奏シーンですね。演奏しているような絵でごまかしている作品が多い中、きちんと演奏している動きを描いてくれていたのが本当によかったです。
最後に3人が再会する場面は本当に良かったですね。言葉はなくても律っちゃんの思いはひしひしと伝わって来ました。
この作品は主役三人の気持ちが丁寧に描かれていましたね。ストーリーの都合に合わせて動く心を持たないキャラクターが居なったので、どのキャラクターにもすんなりと感情移入が出来ました。
作画も演出も初回から最終回まで丁寧に描かれていたのも好印象です。全てにおいて完成度が高い作品でたね。それと最近の流行とは無縁の作風と言うところもノエタミナ枠らしくて良いなぁって思いました。