時々の記録

コンピュータとアニメ感想etc.のブログです。 ☆ゆるゆるっと更新中です☆

Top Page › Category - 北村 薫
2016-12-27 (Tue)

遠い唇/北村 薫

遠い唇/北村 薫

北村薫さんの短編集、「遠い唇」を読み終えました。この本には、表題作である「遠い唇」から始まり、「しりとり」「パトラッシュ」「解釈」「続・二銭銅貨」「ゴースト」「ビスケット」の7作が収録されています。久々の北村作品だったせいか、年末の忙しい時期にほっこりできる内容で、とても心が落ち着きました。「遠い唇」は、主人公が学生時代を回想しつつ、そこで渡された暗号を解読するお話です。ほろ苦いコーヒーを飲んだ後...

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2015-10-28 (Wed)

覆面作家は二人いる/北村 薫

覆面作家は二人いる/北村 薫

このところ少し堅い本を読むことが多かったので、少し気楽に読める本が読みたくなりました。そうして手が伸びたのは、北村薫さんの覆面作家シリーズでした。物語の語り手であり、ワトソン役でもある岡部良介は、世界社という出版社に務める編集者です。その「推理世界」という雑誌の新人賞に、不思議な応募作品が送られてきたところからお話が始まります。奇妙な内容なのに、どこか惹かれる作品を書いた作者のもとに、良介が訪れる...

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2015-10-19 (Mon)

中野のお父さん/北村 薫

中野のお父さん/北村 薫

北村薫さんの「中野のお父さん」を読み終えました。体育系の編集者・田川美希には、定年間近の国語教師の父がいます。この作品は、美希が出会った謎を父が解決する形式の短編集です。作品の雰囲気は、覆面作家シリーズよりもう少し現実よりのライトな作品といった感じでした。新人賞に送られてきた原稿をめぐる「夢の風車」から始まり、作家の私信の謎を推理する「幻の追伸」、雑誌に掲載される写真の謎を解く「鏡の世界」、担当作...

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2015-10-14 (Wed)

書かずにはいられない/北村 薫

書かずにはいられない/北村 薫

北村薫さんのエッセイ集、「書かずにはいられない」を読み終えました。この本は、1990年〜2005年までの間に北村さんがあちこちに書かれた文章を集めた本でした。この本を図書館で借りた時、てっきり北村さんがご自身の創作について語られている本だと思い込んでしまいました。(^^;なので、いろいろなエッセイを集めた本だとわかった時は、ちょっとがっかりしました。それでも、この本の中で北村さんが薦められている本や落語は面白...

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2015-04-19 (Sun)

太宰治の辞書/北村 薫

太宰治の辞書/北村 薫

北村薫さんの「太宰治の辞書」を読み終えました。この作品、もう続きはないとあきらめていた「円紫さんシリーズ」の続編でした!(^^)この本には、「花火」「女生徒」「太宰治の辞書」の3作品が収録されていました。「花火」と「女生徒」は小説新潮に発表された短編で、「太宰治の辞書」は書き下ろしでした。以下はネタバレを含みますので、未読の方はご注意ください。「花火」は、"私"がピエール・ロチの日本での手記と、それを元...

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2014-08-25 (Mon)

八月の六日間/北村 薫

八月の六日間/北村 薫

北村薫さんの「八月の六日間」を読み終えました。女性編集者が山登りをするお話です。この本を読む前に、山登りの小説だと知って、北村さんと山登りが今ひとつ結びつかず、どんなお話になるのか恐る恐る読み始めました。最初こそ戸惑いましたが、そこはやはりいつもの北村薫ワールドが待っていてくれて、一安心しました。この本には、表題作を含めて5本の連作短編が収録されています。主人公の女性編集者の名前は明らかにされてお...

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2010-11-16 (Tue)

朝霧/北村 薫

朝霧/北村 薫

「六の宮の姫君」を読み返して以来1年ぶりに、ようやく最終巻である「朝霧」を読み終えました。これまでのシリーズでは大学生だった"私"ですが、この「朝霧」では社会人となって出版社に勤務し始めます。そのせいか、これまでのシリーズと比べると、時間の流れが速くなったような気がしました。さて、この本には「山眠る」「走り来るもの」「朝霧」の3作品が収録されていました。「山眠る」では、卒論の提出を終えた"私"が、社会...

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2010-02-11 (Thu)

自分だけの一冊/北村 薫

自分だけの一冊/北村 薫

北村薫さんの「自分だけの一冊 北村薫のアンソロジー教室」を読み終えました。本にはいろいろな楽しみ方があります。読む楽しみ、集める楽しみ。そんな楽しみの1つとして、この本では北村さんが自分だけのアンソロジーを編む楽しみを紹介されています。この本は、カルチャーセンターで北村さんが講義された内容を本の形にまとめたものです。そのせいか、いつもの北村さんの小説を読むのとはまた違って、より作者である北村さん自...

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2010-01-10 (Sun)

鷺と雪/北村 薫

鷺と雪/北村 薫

北村薫さんの直木賞受賞作、「鷺と雪」をようやく読むことができました。これまでは北村さんの本は、図書館で借りにくいということはなかったのですが、この作品は直木賞を受賞したせいか、貸し出し予約数が凄くてようやく今頃になって読むことができました。(^^; 買ってしまおうかとも思ったのですが、ハードカバー1冊の値段だと、文庫本2冊が買えると思うと、なかなか思い切ることができませんでした。「街の灯」から始まった...

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2009-11-13 (Fri)

六の宮の姫君/北村 薫

六の宮の姫君/北村 薫

北村薫さんの円紫さんシリーズ第4弾、「六の宮の姫君」を読み終えました。主人公の"私"も大学4年生になりました。卒論の題材を考えていた"私"は、芥川をテーマに選ぶことに決めました。そんな時、"私"はふとしたきっかけでみさき書房という出版社でアルバイトを始めることになりました。そこで偶然、文壇の大御所と出会うことができた"私"は、その大御所が聞いた芥川龍之介が「六の宮の姫君」に対して語った不思議な言葉を聞かさ...

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2009-10-13 (Tue)

秋の花/北村 薫

秋の花/北村 薫

円紫シリーズ第3弾、「秋の花」を読み終えました。これまで様々な謎を扱ってきた円紫シリーズですが、人が死ぬお話はありませんでした。シリーズ初の長編のこの作品では、"私"の知っている知り合いの死が初めて描かれました。「夜の蟬」にもちらっと登場した2人の女子高生、津田真理子と和泉利恵。2人は幼い頃からの親友でした。しかし、ある日"私"は、その1人津田真理子が文化祭の準備中に、学校の屋上から転落して死ん...

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2009-01-11 (Sun)

夜の蝉/北村 薫

夜の蝉/北村 薫

円紫さんシリーズ第2弾「夜の蟬」を読み終わりました。"私"と円紫さんが活躍シリーズは何冊も発売されていますが、私は物語と推理のバランスの良さなどから、この「夜の蝉」が一番好きな作品です。シリーズ2作目となるこの作品では、私を取り巻く環境や人間関係がより一層生き生きと描き出されています。推理小説としても充分に面白いのですが、それ抜きでも"小説"としての面白さに溢れた本だと思います。この本には、「朧...

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2008-07-23 (Wed)

空飛ぶ馬/北村 薫

空飛ぶ馬/北村 薫

たぶん10年ぶりくらいに、北村薫さんの円紫さんシリーズの第1作「空飛ぶ馬」を読み返しました。女子大生の"私"は、「織部の霊」のお話をきっかけに、落語家の円紫さんと知り合いました。"私"自身、以前から円紫さんのファンだったのですが、知り合った円紫さんは落語の他に、もう1つの特技を持っていました。それは、些細な出来事から物事の本質を見抜いてしまう、探偵のような洞察力でした。円紫さんと親しくなった"私"は、日常...

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2007-11-08 (Thu)

街の灯/北村 薫

街の灯/北村 薫

「玻璃の天」が面白かったので、英子とベッキーさんが登場する第1作「街の灯」を読んでみました。この作品では、「玻璃の天」と比べるとベッキーさんの役割が少ないのが残念でした。謎を解決するヒントは与えてくれるものの、謎解きはあくまで英子が行うという構成でした。「玻璃の天」と同じく、この作品にも3編が収録されていました。第1作の「虚栄の市」は、英子とベッキーさんの出会いを描いたお話でした。昭和初期という年...

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2007-10-26 (Fri)

玻璃の天/北村 薫

玻璃の天/北村 薫

「空飛ぶ馬」の円紫シリーズ、覆面作家シリーズなどで有名な北村薫さんの作品を久しぶりに読んでみました。この作品の舞台は昭和初期。主人公は華族のお嬢様で女学生です。探偵役を務めるのは、お嬢様の運転手の女性・別宮さんことベッキーさん。日本が開戦に向かおうとする時期を舞台としながらも、相変わらずの品があって凛とした美しい文章に、たちまち作品の引き込まれました。本書の前に「街の灯」という主人公の英子とベッキ...

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