これまでに何度も挑戦して、その度に挫折してきた「ニューロマンサー」をついに読み終えました!(^^)腕利きのサイバー・カウボーイだったケイスは、ある仕事に関わったことで制裁を受けて、サイバー空間に入り込む能力を奪われました。それを治療しようと、千葉シティにやって来ましたが、そこでも彼を治療することはできませんでした。酒や薬に溺れる日々を送っていたケイスでしたが、そんな彼に転機が訪れます。彼を治療する代わ...
日々の記録
アニメと読書の感想をメインにしたブログです。 ☆ゆるゆるっと更新中です☆
円城塔さんの「文字渦」を読み終えました。伊藤計劃さんの作品を読んでいた頃に、円城塔さんの作品も読んだことがあります。しかし、その時は何が面白いのかわからなくて挫折してしまいました。それが先日池澤夏樹さんと春菜さん親子の「ぜんぶ本の話」の中で、円城さんの作品は笑えるという話があり、それならとそこで紹介されていた「文字渦」を読んでみることにしました。表題作をはじめとして、12作の短編が収録されていました...
池澤夏樹さんと春菜さん親子が、大好きな本について語り合っている本です。子供向けの作品から始まり、少年少女もの、SF、ミステリーと話は進みます。お2人の薦める本がどれも面白そうで、メモしながら読んでいたら、読みたい本のリストが膨れあがってしまいました。(^^;この本を読む前に、米澤穂信さんが本について語る「米澤屋書店」も読んだのですが、そちらは面白そうだけれど、微妙に自分の好みと違うと感じたので、紹介され...
ジェラルディン・ブルックスさんの「古書の来歴」を読み終えました。この本は、サラエボで発見されたユダヤ教の写本サラエボ・ハガダーを巡る物語です。物語は、オーストラリア人で古書の保全修復の専門家ハンナ・ヒースが、サラエボ・ハガダーの修復に関わることになったところから始まります。本を修復する過程で、彼女は本に残されていたいくつかの手がかりを見つけます。それぞれの手がかりが、なぜ本に残されたのか、歴史を飛...
「最終定理」を読み終えたのに続いて、アーサー・C・クラークさんの代表作「地球幼年期の終わり」を読み終えました。米ソの間で宇宙開発競争が始まろうとしていた時、全世界に突然、異星人の大船団が現れました。彼らは人類を遙かに上回る科学力を持っていますが、なぜか人類との連絡は国連事務総長1人としか連絡を取ろうとしません。しかも、その国連事務総長でさえ、実際に「上主」と呼ばれる異星人の姿を見たことがないのです...
アーサー・C・クラークとフレデリック・ポールの共著作品、「最終定理」を読み終えました。スリランカに住む大学生ランジットは、フェルマーの最終定理に興味を持っています。ワイルズによって、その定理が正しいことは証明されましたが、もっと簡潔な証明があるはずだとランジットは信じていたのです。その一方で、宇宙ではグランド・ギャラクティスクという高い知性を持った異星人が、地球人の危険性に気づいて人類を排除しよう...
川村静児さんの「重力波とは何か アインシュタインが奏でる宇宙からのメロディー」を読み終えました。重力波についての簡単な解説から始まり、それが今後の天体観測にどう役立つのか、わかりやすく説明している本でした。日本のKAGRAの名前は以前から知っていましたが、それがどう役に立つのか今ひとつ理解できていなかったので、重力波を上手く観測できれば、宇宙誕生の瞬間の出来事が解明されるかもしれないことにワクワクしまし...
普段はオンラインの辞書や翻訳サービスを利用することが多いのですが、この本を読んで紙の辞書も捨てがたいと思いました。この本では、今時の辞書が紹介されています。学生時代に使っていた英和辞典は受験用でしたが、最近の英和辞典は単に言葉の意味を知るだけでなく、図を活用してネイティブの感覚を教えてくれたり、ネットで日常的に使われている表現まで掲載されていたりと、かなり進化していました。そんな今時の辞書の上手な...
さくら剛さんの「(推定3000歳の)ゾンビの哲学に救われた僕(底辺)は、クソッタレな世界をもう一度、生きることにした。」・・・タイトル長すぎ^^;を、読み終えました。自殺しようとして青年ひろが、ゾンビ先生と出会い哲学を教わることになります。ギリシア哲学から始まり、デカルト、カント、ニーチェと哲学の歴史をたどりながら、わかりやすく哲学者がどんなことを考えたのかを学ぶことができます。初心者向けの入門書なので、1...
さくら剛さんの「感じる科学」を読み終えました。旅行作家の著者が、初心者向けの科学の入門書を書かれていると知って読んでみました。光、特殊相対性理論、万有引力、一般相対性理論、量子論、タイムマシン、発明、宇宙、進化論について、その初歩の初歩をわかりやすく解説されています。科学に興味があるけれど、専門書は難しそうと思われる方にはいいかもしれません。ただし、タイムマシン以後はわかりやすく説明するというより...
藤井太洋さんの「東京の子」を読み終えました。東京オリンピック終了後の近未来が舞台の作品です。主人公の仮部諌牟(かりべ・いさむ)は、失踪した外国人を探し出したりして生活費を稼いでいます。仮部は、自分が生きている痕跡を極力残さないようにして暮らしています。彼は別人の戸籍を買って、船津怜という本名を捨てていたからです。彼の両親は最低の人間で、彼は児童養護施設で育ちました。しかし、いずれ施設を出る時がきたら...
旅行作家のさくら剛さんが、ラノベを書かれていると知って読んでみました。主人公の伊藤たけしは、勤めていた会社を退職してからニート生活を送っていました。しかし仕事を見つけなければならない状況に追い込まれて奮闘した結果、笹野探偵事務所で働くことになりました。彼の先輩は、美人だけれど凶暴な恵梨さんや暴力団員のような見た目のトガシさん、普段は地味なのに本当はお色気たっぷりなノリ子さん、と個性的なメンバーが揃...
さくら剛さんの「経済学なんて教科書だけでわかるか! ボケ! ! …でも本当は知りたいかも。」を読み終えました。この本は、一般的な経済学の入門書でも難しいと思う読者を対象に、著者がかなりかみ砕いて基礎の基礎を解説しています。本格的に経済を勉強したい方にはお勧めしませんが、気軽に経済について知りたい方が手始めに読む本としてはお勧めできる本だと思います。一般的な入門書とは違い、経済の仕組みをアイドル業界やドラ...
久しぶりに、さくら剛さんの本を読みました。今回は南米のオーパーツをテーマにした、「南米でオーパーツ探してる場合かよ!!」です。これまでの旅行記と同じく、虚弱な著者が^^;本を書くために南米に出かけることになります。これまでの旅と違い、今回は出版社からの依頼でだったので、至れり尽くせりな旅になるかと思いきや、例によって悲惨な旅になってしまいます。(^^;メキシコから始まり、チリのイースター島で終わるのですが...
ブランドン・サンダースンさんの「ミストボーン」第3巻を読み終えました。2巻は後半まで大きな動きがありませんでしたが、3巻はヴィンのエレンドへの思い、エレンドのヴィンへの疑いから始まり、霧の落とし子同士の激しい戦い。11番目の金属の謎、ケルシャーの本当の計画、スカーたちの反乱、そして支配王との対決と、その真実が明かされます。後半は展開が早くて、ちょっと都合がよすぎると感じた部分もありましたが、最後には...
ブランドン・サンダースンさんの「ミストボーン」第2巻を読み終えました。終(つい)の帝国の支配を終わらせるために、ケルシャーたちの仲間になったヴィン。彼女の役割は、貴族女性になりすまして貴族の舞踏会などに出席して、貴族たちの動きや情報を探ることです。セイズドの教育のおかげで、なんとかヴィンは田舎からやって来た貴族になりすますことが出来ました。舞踏会に出席したヴィンは、そこで貴族の中でも大きな力を持つヴ...
赤い太陽が輝く空からは火山灰が降り続き、支配王が千年も統一し続けている終(つい)の帝国。そこには貴族と、彼らの命じるままに過酷な労働を強いられるスカーと呼ばれる者たちが生きています。そして一部の者は、体内で金属を燃やし不思議な力(合金術)を使えます。物語の語り手となるのは、かって支配王に反逆してハッシンの穴蔵に落とされたケルシャー。普通の者は、そこで1年と生きながらえることができません。しかしケルシャ...
以前に「数学ガール ゲーデルの不完全性定理」には撃墜されましたが^^;、性懲りもなく初心者にもわかりやすそうなこの本に手を出しました。結論から言うと、今回もやはり第6章くらいで撃沈しました。(^^;170ページほどの本ですが、なぜゲーデルが証明を行ったのかの説明から始まり、その考え方を理解するために必要な知識がワンステップずつ解説されています。そのために、この本のサブタイトルにもなっている「数学から超数学へ...
Eテレの「100分de名著」でカントの「純粋理性批判」が取り上げられていたので、テキストを読んでみました。以前にも西研さんの哲学の入門書は読んだことがありますが、この本はそれをさらにかみ砕いてわかりやすく解説されている本だと思います。冒頭で「純粋理性批判」の全体像が示されているのもよかったですし、巻末に難しい用語の解説があるのもよかったです。文中で何度か、この本がやがてフッサールの現象学へと繋がってゆく...
瀬名秀明さんの「ポロック生命体」を読み終えました。この本にはAIをテーマにした、4作が収録されています。将棋のAIと駒を動かすロボット・アームを題材にした「負ける」、AIが書いた作品を読む新人編集者とメンターの物語「144C」、AIによって作品の内容や読み手がレベル付けさせる状況を描いた「きみに読む物語」、そしてある画家や作家の死後にAIを使って生み出された作品を扱った「ポロック生命体」。4作ごとに状況は異なり...
ロルフ・ドベリさんの「Think clearly」を読み終えました。サブタイトルにもあるように、「最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法」が52個紹介されています。本を読んでいる時はなるほどと思わせる内容や、これは少し自分には合わないかもと思うものがありました。中には実践してみようと思うものもありましたが、いざ読み終えてみるとそれが何だったのか思い出せません。(^^;全体的なイメージとしては、よく...
高村友也さんの「スモールハウス」を読み終えました。同じ著者の「Bライフ」は、自作した小さな家に住む著者の体験記という感じでしたが、この本では海外のスモールハウスに目を向けて、それを元に著者の生き方の思索をまとめた感じの内容でした。この本では、海外の6人のスモールハウス生活者が紹介されています。それぞれの方の言葉はほとんどなく、彼らと話したことによって著者が考えたことがメインでした。日本と海外では状況...
髙野友也さんの「Bライフ 10万円で家を建てて生活する」を読み終えました。何にも束縛されない自由な暮らしを求めて、著者は都心から原付で半日くらいのところに安い土地を買い、そこに小さな小屋を建てて住み始めます。なぜそういう暮らしを選んだのか。全くの素人が、自分の力だけで小屋を作った方法。水や電気の確保。毎日の生活にかかる費用。保険や年金、税金、法律のこと。それらが具体的に、解説されています。本に書かれ...
南直哉さんの「老師と少年」を読み終えました。活きることに悩む少年は、話を聞いてもらうためにとある老師の元を訪れます。生きるとは何か。本当の自分とは何か。少年は老師に問いかけます。しかし、いつも老師はその問いかけに対して、明確な答えを出してはくれません。ただわからないということを、教えてくれるだけです。全編を通して、禅問答を読んでいるような感じでした。読み終えた後に、多少心に引っかかりは残りましたが...