日々の記録

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激闘東太平洋海戦〈4〉―覇者の戦塵1943 (C・NOVELS)谷甲州さんの覇者の戦塵シリーズ第12作、「覇者の戦塵 激闘 東太平洋海戦(4)」を読み終えました。

ミッドウェイから発進した、5機の機種のバラバラな偵察機は、それぞれの索敵線に沿ってアメリカ軍の機動部隊を探しています。その中の二式陸上偵察機が、ついにヨークタウン型の空母を発見しました。しかし後方には、さらに別の空母機動部隊が存在する可能性があります。

その間も、ミッドウェイでの日米の激闘は続いていました。これ以上の部隊の上陸を阻止したい日本軍でしたが、制空権を奪われ、砲撃陣地を次々に破壊されて、有効な対抗手段がありません。それに対して、米軍はシャーマン中戦車をさらに揚陸して戦力を増強しています。

さらに敵機動部隊の所在がつかめず、ミッドウェイ方面に向かった第三艦隊司令部は方針を決めかねていました。状況を打破するために、索敵機を発進させようとしたところに、さらなる情報が届きます。司令部の予測してない地点に、空母2隻をともなう米艦隊が存在するというのです。

ミッドウェイの日本軍は、増援されたシャーマン中戦車に苦戦しています。そんな中、索敵に向かった偵察機がミッドウェイへと帰還してきました。しかし、着陸する滑走路が戦場となっている上、上空には米軍機の姿もあり、着陸は困難を極めます。帰還機に犠牲が出る中、日本軍は高角砲を対戦車砲に転用して、迫り来るシャーマン中戦車に応戦します。これが予想外の戦果を上げて、米軍は一時的に撤退していきます。

その夜、蓮見大佐は思いきった夜襲作戦を実行しました。ミッドウェイに残された攻撃機を使って、輸送船団を攻撃しようというのです。例によって無茶な^^;蓮見大佐の作戦ですが、ミッドウェイ近海に潜んでいた蛟龍も戦いに加わり、空母と駆逐艦を撃沈する戦果を上げたのでした。

その頃、第三艦隊の索敵機は、米軍の機動部隊を補足していました。続いて到着した攻撃部隊が、次々と空母を狙って攻撃を仕掛けます。しかし敵の対空防御は強力で、攻撃部隊は攻撃ポイントに入る前に数を半減させてしまいました。それでも続く第2波による攻撃で、何発かの打撃を空母に与えました。しかし米空母の防御力は高く、この程度の打撃では早急に修理を行い、すぐに戦線に復帰してきそうです。

さらなる決定的な打撃を与えるために、第三艦隊は第三波の攻撃を実行することになりました。しかし、日没が近づくこの時間帯の攻撃は、攻撃機の帰還が困難になるという不安要素もあります。それでも第三波の攻撃によって、日本軍はついに空母を撃沈しました。

しかし、日本軍の受けた打撃も小さなものではありませんでした。攻撃を受けた空母から発艦した攻撃部隊の襲撃を受けて、旗艦空母の加賀が失われたのです。結果的に今回の戦いで、日本軍は空母1隻、アメリカ軍は3隻の空母を失うことになりました。戦果だけ見れば、日本軍の圧勝ですが、工業力の差を考えれば、貴重な空母を失った日本軍の影響も小さなものではありません。

そしてこの戦いの後、ついに日本軍はミッドウェイから撤退することになりました。日本軍の撤退ぶりは、徹底的なもので、破壊された米軍機や海底に設置された通信用ケーブルにまで及びました。そして最後に魚住上飛曹が言った一言が、この戦いのすべてを語っていると思いました。「撤収するくらいなら、最初から上陸などしなければよかったのに」。

というわけで、4巻に渡って続いた激闘もついに終了です。この戦いでは、電探がますます重要な役割を果たすようになりました。米軍では、電探と連動した射撃管制システムも当たり前のものになりつつあります。さらに米軍は、電探の妨害装置の開発にも成功しています。日米の開発力・工業力の差が、これからの戦いに大きく影響してきそうですね。

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