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覇者の戦塵1939 殲滅 ノモンハン機動戦 下 (C★NOVELS)谷甲州さんの覇者の戦塵シリーズ第7作、「殲滅ノモンハン機動戦(下)」を読み終えました。

一時的に休止していますが、日満軍とソ蒙軍の戦いは続いています。圧倒的に不利な状況の日満軍でしたが、前巻の終わりに決死の渡河作戦を決行したことで、なんとか戦局を互角の形成にまで持ち込みました。しかし、ソ蒙軍の前線部隊の増強は続いており、これを放置すれば日満軍は決定的な敗北を喫しそうな状況です。

そんな中、秋津少佐は奉天製作所の佳木斯(チャムス)分工場で、驚くべき戦車が試作されているのを目撃しました。それは海軍の艦艇で旧式になった砲や、旧世代の飛行機のエンジンを転用して製作された戦車でした。その戦車は水密性にも優れており、なんと陸上だけでなく浅い川であれば水中でも進行できる水陸両用戦車だったのでした。それを知った秋津少佐は、海軍陸戦隊をこの戦いに投入すれば戦局を打破できると考えたのでした。

しかし陸軍、とくに関東軍の内部には、陸での戦いに海軍を投入することに対する反発が根強くありました。秋津少佐を満州に派遣した石原少将からも、海兵隊が今回の戦いに投入されることがないように念押しされていました。それでも秋津少佐は、ノモンハンでの戦いの決め手となるのは、この部隊を戦線に投入できるかにかかっていると確信するのでした。

その頃、ノモンハンでの前線では、ソ蒙軍による本格的な総攻撃が開始されていました。日満軍は連日、大量の砲撃にさらされて圧倒されていました。しかし、室生中尉らを中心に前線の防護陣を堅牢に構築していたおかげで、なんとかその猛攻に日満軍は耐えていたのでした。

戦いが進展する中、乏しい戦力をやり繰りして、室生中尉の率いる砲戦車を中心とする部隊は、反撃に出ました。その作戦は一応の成果を上げましたが、戦いの後で驚くべき情報を室生中尉は入手しました。ソ蒙軍の日満軍に対する北と南からの包囲網は、1つだけでなく、内側の戦線のさらに外側により大きな包囲網が展開していたのでした。

この包囲網が完成すれば、日満州軍は壊滅的な損害を受けることになります。室生中尉は、その情報を司令部へと伝えようとします。ところが、あきれたことに後方で戦いを指揮する関東軍司令部は日曜日だからと羽をのばしており、そのために前線への指示が停滞するという事態に陥っていたのでした。

そんな中、室生中尉の前に秋津少佐が現れました。秋津少佐は、関東軍司令官である永田司令官を動かして、ついに前線への海兵隊投入が決行されることになりました。秋津少佐や海兵隊の小早川少佐が事前に先行して準備を整えておいたこともあり、海兵隊の前線への投入は迅速に行われました。

そして海兵隊の主導による、渡河作戦+南北の部隊を指揮する敵司令部への奇襲攻撃が開始されました。限られた時間の中、夜明け直前に作戦は決行されました。その戦いで、海兵隊の十二試重戦車はその力を発揮しました。重装甲と水陸両用という特徴を活かして、敵司令部を潰走させたのです。とはいえ、さすがの海兵隊も戦車戦の経験は不足しており、室生中尉らの部隊の支援がなければ、部隊が壊滅するところでした。

司令部を失ったソ蒙軍は、大混乱に陥りました。そして戦いは、再び膠着状態に陥りました。ソ蒙軍を率いた将軍は更迭され、戦いの間に密かに進行していた独ソ不可侵条約が結ばれていました。さらに、史実では日本・ドイツ・イタリアの三国で結ばれた三国同盟も、この世界では日本は参加しないという形で決着しました。
この戦いのもう一方では、欧州での戦いが拡大していました。ドイツのポーランド侵攻に応じて、ソ連も東欧や北欧への侵攻をもくろんでいます。

というわけで、今回はさらに史実から離れた展開+架空戦記のお約束^^;新型兵器の投入もあって、物語はさらに史実とは違う方向に動き始めました。この世界がこの先どんな方向に向かうことになるのか、この続きも楽しみです。

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